1: どどん ★ 7ceUfcTL9 2025-11-28 15:33:40 インターネット上で証券口座が乗っ取られ、不正に株を売買される被害が相次いだ問題で、警視庁などが28日、中国籍の男2人を不正アクセス禁止法違反と金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕したことがわかった。株価をつり上げた上で、乗っ取った証券口座で保有株を購入する手口で、不正に利益を得たとみている。問題発覚後、不正取引の摘発は初めて。 逮捕されたのは、貴金属輸出入会社「L&H」(川崎市川崎区)の経営者の男(38)(同市)と、職業不詳の男(42)(東京都江東区)。 捜査関係者によると、2人は仲間と共謀して3月17日、東京スタンダード上場の人材開発会社の株式について、大量の買い注文を連続して出す「買い上がり」の手法で、計約70万株を購入。乗っ取った10都府県の男女10人の証券口座を使い、売りと買いの注文をほぼ同時に出して株価を不正につり上げ、高値で約70万株を売り抜けた疑い。 経営者の男らのグループは、不正に入手したIDとパスワードで10人の証券口座を乗っ取り、名義人が保有していた株を売却。その売却益で、人材開発会社の株を買い付けていた。購入時には、大量の買い注文を出す「下値支え」で、株価の下落を防いでいたという。 一連の取引で同社の株価は84円から110円に値上がりし、同庁は、2人が計約860万円の利益を得たとみている。 乗っ取られた証券口座で不正に株が売買される事案は今年1月頃から、楽天証券やSBI証券、野村証券など大手証券会社で確認され、被害は準大手や中堅証券会社にも広がっている。 同庁は各社から被害の相談を受け、捜査を開始。証券取引等監視委員会の協力を得て、大量の株を売買していた口座を特定した。6月に経営者の男の自宅を不正アクセス禁止法違反容疑で捜索し、押収したパソコンなどの解析を進めていた。 金融庁によると、不正取引の件数は1~10月に9348件、売買額は約7100億円に上り、不正アクセスは1万6641件確認された。乗っ取られた証券口座では、主に中国や日本などの低価格で売買の少ない株が大量に購入されていたという。 正規の証券口座のIDやパスワードは、証券会社の偽サイトに誘導するフィッシング詐欺や、ウイルスを添付したメールなどによって盗み取られたとみられている。金融庁は注意を呼びかけるとともに、証券各社に対し、ログイン時などに、生体情報も含めて本人確認する「多要素認証」の必須化を要請している。 読売…