1: Gecko ★ 58Y275/N9 2025-11-07 11:03:24 ハウス食品グループ本社は6日、2026年3月期の業績見通しを下方修正した。主力商品の値上げの影響で、販売数量が伸び悩んだという。コメ高騰でカレーを避ける動きが出た可能性もあるとみている。 売上高は期初予想の3330億円から3215億円に、営業利益は215億円から190億円にそれぞれ見直した。純利益の見通しは130億円で据え置いた。 この日に公表した25年9月中間決算では、営業利益が58億円と前年同期から36.6%減った。 マイナスが大きかったのが主力の香辛・調味加工食品事業だ。5月以降に主力商品を値上げしたが、特に中価格帯のレトルトカレーで想定を下回る苦戦が続いているという。 この日、記者会見した浦上博史社長は理由として、ふたつの要因を挙げた。ひとつがコメ価格の高騰だ。 浦上氏は、朝昼夜の食事のうち、朝と昼でコメからパンや麺に流れる傾向があると分析。このため、夕食に使うことが多いカレールーの販売は堅調だったものの、朝昼に食べられることが多いレトルトが苦戦したとみる。 もうひとつ挙げたのが、食の「二極化」だ。レトルトカレーは、比較的所得の低い層からの支持が厚い商品だと指摘。これが値上げにより、冷凍食品や総菜といった商品に流れたのではないかとの見方を披露した。 こうした商品について、付加価値を高めて高価格帯にシフトする戦略を取るのかを尋ねられた浦上氏は「付加価値戦略を取るとなると、お客様を選ぶことになる。ハウス食品の理念からいくと、ラインアップはカバーし、それを選ぶ選ばないは、お客様が決めるということだと思う」と語った。…