“アンダーヘア脱毛”に中高年男性●到のワケ…9年で患者数が200倍以上、若年層だけじゃない意識高まる“男性脱毛”の現在地■男性の美意識の高まりで市場は右肩上がり「コロナ禍のなかで“映え”を気にする人が増加」「2013年に開院して以降、医療脱毛の契約者数は、9年間で212倍増。2021年9月~2022年8月の契約者数は前年比の1.4倍となりました」(中略)  ■脱毛の理由が「コンプレックス解消」から変化「男性の美意識が変わり、ニーズも多様化」(中略) ニーズの多様化という意味で近年の大きな特徴といえるのが、デリケートゾーン(Vライン・肛門周囲・男性器周囲)の脱毛を希望する人が増えていること。同院では2017年に「介護が必要になったとき、排泄後の拭き取りや清拭時に介護者(第三者)に対し負担をかけないよう、毛が黒いうちにあらかじめアンダーヘア脱毛をしておく」ことを「介護脱毛」と命名。これをきっかけにアンダーヘア脱毛は広く知られることとなり、女性の間で希望者が増加。その後、男性にも需要が拡がり2017年から2021年の5年間でアンダーへア脱毛の契約をした40歳以上の男性患者数は5.8倍に増加したという。「希望される一番の理由は、パートナーからの薦めやテレビなどのメディアを通して知ったことが挙げられます。『介護脱毛』については、今、新しい2つの傾向を感じています。1つは、“最期まで自分らしく生きたい”と考える方の増加、2つ目は“自分の身体と心のため”に希望する傾向が強くなってきていることです」 この意識の変化は、介護脱毛のメリットを考えると容易に納得できる。そのメリットの一番は、排泄介助の際、「拭き取りがしやすく、清潔を保ちやすいこと」だ。「排泄をしてもすぐに拭き取りができないと、排泄物が乾燥し、陰部にこびりついてしまうため、温かいお湯である程度柔らかくしてから拭き取るなど時間と手間がかかってしまいます。ただ、毛がなければ拭き取りは容易です。さらに、高齢者は抵抗力が落ちているため、汚れが残っていると尿路感染などの感染症を起こす可能性があり、介護者は汚れが落ちているか丁寧に確認する必要があります。毛がないと、確認しやすく、清潔さを保ちやすくなります。また、脱毛することで陰部の不快なニオイを軽減することもできます」 イカソース…