1: ネギうどん ★ JpWb9NXH9 2025-10-17 10:54:39 運動が苦手な人が体を動かすにはどうすればいいのか。元ラグビー日本代表で成城大学教授の平尾剛さんは「そもそも『運動神経が良い・悪い』というのは表層的な区分でしかない。やってみたいスポーツの上達を楽しめるようになれば、それはあなたにとって立派な『得意なスポーツ』だ」という――。 ■運動神経に良しあしなどない 「自分はスポーツが苦手だ」と思い込んでいる人は多い。 学生時代に体育の授業でついていけなかった経験や、「運動神経抜群」と呼ばれる同級生に置いていかれた経験が一種の「トラウマ」となり、社会人になってからもスポーツにチャレンジすることに億劫になっているのだ。 だが、結論から言えば運動神経に良しあしなどないし、そもそも「運動神経がある」や「ない」といった区分に意味はない。 「私は運動神経が悪いから……」というのは幻想に過ぎないのである。 ■スコアが伸びないゴルフでも「面白い」と思える 私はゴルフをする。ワンショットごとに一喜一憂してしまうから一向にスコアは伸びないが、ともにラウンドする人たちとの冗談を交えた会話も含めて、楽しんでいる。生来の負けず嫌いだからスコアは気になるものの、それはエッセンスでしかない。快心のスイングやパットが一振りでも多くできればそれでいい。このからだをほぼイメージ通りに動かせた瞬間の快感こそ、運動のもたらす最大の愉悦だからである。 ゴルフのオモシロさを一言で言うならば、逆説的ではあるが、イメージ通りにスイングができないことにある。頭ではわかっているのに、からだが思うようには動いてくれない。このもどかしさがあるから、練習場へと足が向く。なんとなく掴んでいるイメージをからだで表現したくて、お金と時間を使ってまで練習に励む。その先に待っているのが、先に述べた「一瞬の快感」である。 おそらくこれはゴルフのみならず、すべてのスポーツ、いや運動に当てはまる。 わかっているのにできない、あとちょっとでできそうなのにできない――このプロセスにスポーツのオモシロさが凝縮している。この「わかる」から「できる」までのプロセスを、発生論的運動学はきちんと概念化している。この概念を知れば、なぜスポーツがあれほど楽しいかの理由がわかるはずだ。 続きはソースで…