
1: ゴアマガラ ★ 2025/09/29(月) 22:07:27.40 ID:G/Xjl5Vh9 【月刊中村俊輔9月号】日本代表も含め年々減少傾向にある直接FKによる得点。かつて名手として世界に名をとどろかせた横浜FCの中村俊輔コーチ(47)が、自身もお手本にしたレジェンドの共通点などにも触れ、その要因に鋭く迫った。 (取材・構成 垣内 一之) 「今はデザインされたセットプレーが多い。一度ファーに蹴って中に折り返すとか、ショートでアーリークロスとか。そもそも(直接FKを狙える)ゴール前でのファウルは減ってるよね」 俊輔氏も直接FKによる得点が減少傾向にあることは実感していたという。実際、世界最高峰のプレミアリーグでは19~20年の26から、23~24年には11まで激減。森保ジャパンも約7年でわずか3点(原口2、相馬1)と寂しい数字だ。 では要因は何か。「戦術が進化して、選手は各ポジションに合ったキックやクロスが求められる。サイドからの攻撃が増えた分、(受け手が倒されたらFKになる)スルーパスも減ったと思う。そういう流れの中で、FKに特化したトレーニングをしなくなっていると思う。今は個人練習の優先順位もポジショニングとか、ターンなどが先に来る。自分はFKの優先順位が高かったけど、今は自主トレも管理される時代だしね」 また、ファウルの基準やディフェンスの仕方も以前とは異なるようだ。「今は戦術的に無駄なファウルはいらなくなっている。あとはディフェンスの仕方、体の寄せ方、(ボールの)奪い方も変わってきている。昔は体をガッと入れて取らないと無理だったけど、今はキープしていたら、外側から(ボールを)つついてもファウルにならない。ボランチとかはボールへのアプローチの仕方が昔と全然違うよね」 ただ、キッカーが絶滅危機だということではないという。「レアル(マドリード)の練習映像で見ても、ビニシウスとかロドリゴとか、みんな蹴れる。FKシーンは減ったけど、実はキッカーはごろごろいると思う。今季リバプールのソボスライがアーセナル戦で決めたFKも、 回転がかからない、足に勢いが伝わったいいボールだった。すくい上げて足に乗っかって、さらに衝撃がないと、ボールは伸びていかない。そういったボールを蹴れる人は少なくなったけどね」 マラドーナ、バッジオ、ゾラ、ベッカム――。かつての名手には共通点があったという。「背がそんなに高くないから、重心が低くて、恥骨、骨盤あたりが起点になる。蹴り方はザ・フリーキッカーだったよね。 ベッカムは足が長いし、背もまあまあ高いけど、蹴る時って、大股になる。横か斜め後ろに倒れていたでしょ?みんなキックが安定していたから、自分もマネしていたよね」。今後、彼らに継ぐ名手は現れるのか。日本代表でも出現が期待される。…