1. 匿名@ガールズちゃんねる 彼女の問題がはっきりしたのは、就職してからだった。顧客との電話のやり取りが頻繁にある仕事だったが、話の内容をすぐに忘れてしまうことがたびたびだった。自分では集中して聞いているつもりであっても、話の内容がインプットされないことが多かった。できるだけメモを取るようにしたが、それでもミスは多かった。また仕事がいくつか重なることも珍しくなかったが、これにも混乱して対応できないことがあった。こんな状態が持続するため、SJさんはこの会社を退職している。 以上の経過から、彼女の診断がADHDであることは明らかである。小児期から不注意さや集中力の障害が指摘され、思春期以降も同様の症状が持続していた。しかしながら、学生時代までは自らの能力でカバーが可能で大きな問題はなかったものの、就職して問題が顕在化したのである。 SJさんにはADHD治療薬の投与を開始し、しばらくの間投与量の調整を行ったが、次第に効果が明らかとなった。彼女はアパレル会社に転職し、事務と受付を担当したが、前の職場の時のようにケアレスミスが頻発することもなく、落ち着いて業務を遂行できるようになった。自分でも、集中力が改善したことを自覚し、時には過剰集中的に仕事をすることもみられている。その後年あまり経過をみているが、安定した状態が持続し、苦手だった片付けもできるようになってきている。 2025/06/07(土) 00:10:57…