
1: 昆虫図鑑 ★ 2025/08/20(水) 09:13:04.57 ID:UXIQEBe5 (略) ■日本はもちろん台湾にも先を越され 韓国プロ野球で過去最高の人気を誇った金河成(キム・ハソン)、李政厚(イ・ジョンフ)、金慧成(キム・ヘソン)といった打者がMLBで活躍しているが、野球ファンたちの間では「MLBから韓国人投手が消えた」ことに対する無念な思いが広がっている。柳賢振(リュ・ヒョンジン)が2023年9月30日、トロント・ブルージェイズのユニホームを着てマウンドに上がったのが、MLBにおける韓国人投手の最後の登板記録だ。 こうした中、台湾は2日、鄧愷威がサンフランシスコ・ジャイアンツの先発投手としてニューヨーク・メッツ戦に登板し、今季「メジャーリーガー投手」の保有国となった。マイナーリーグにも10人前後の台湾投手が布陣している。一時ライバルと思われていた日本は、数段階先を行っている。投打二刀流を担う大谷翔平はもちろんのこと、山本由伸、佐々木朗希(以上LAドジャース)、今永昇太(シカゴ・カブス)、千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)など、MLBでエース級の活躍をする選手が多い。現在各チーム40人のロースター(登録枠)に登録されている日本人投手だけでも10人に上っている。 もともと韓国人メジャーリーガーは投手がほとんどだった。1994年、韓国人として初めてMLBのマウンドを踏んだ「パイオニア」朴賛浩(パク・チャンホ)を皮切りに、2013年の林昌勇(イム・チャンヨン)まで20年間にMLBデビューした韓国人選手14人のうち、実に12人までが投手だった。しかし、15年から今年にかけてMLBに進出した韓国人選手13人のうち、投手は呉昇桓(オ・スンファン)、金広鉉(キム・グァンヒョン)、梁玹種(ヤン・ヒョンジョン)の3人だけだ。21年にテキサス・レンジャーズでプレーした梁玹種以降、KBO(韓国プロ野球)からMLBに直行した投手は皆無で、高校卒業後、米国に渡ってMLBの夢をかなえた投手も見当たらない。 MBCスポーツで解説者を務めるソン・ジェウ氏は「高校卒業とともに渡米した投手たちが相次いで失敗し、最近は才能のある選手たちがひとまず韓国国内に残るケースが増えている」とし「最近は米国側の期待感が低くなったせいか、契約金も安くなっている」と話す。今年テキサス・レンジャーズに入団したキム・ソンジュン(18)が契約金120万ドル(約1億7800万円)でサインしたが、これさえも2017年のペ・ジファン(125万ドル=約1億8500万円)以来8年ぶりに100万ドル(約1億4800万円)を突破したケースだった。 ■このままでは4大会連続で本選脱落か 韓国も最近、KBOリーグでムン・ドンジュ、キム・ソヒョン、クァク・ビンなど剛速球を売りにする「ヤング・ガン」が注目されているが、MLBで活躍する投手がいないため、国際舞台での競争力は低下しているのが現実だ。来年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも、準々決勝ラウンドへの進出を断言することはできない。日本、台湾、オーストラリア、チェコと同じ「プールC」に属する韓国は、ベスト8入りのチケットが懸かった1次ラウンドで最低2位になるために、マイナーリーガーで固めた台湾に勝たなければならない。韓国は準優勝した2009年以降、3大会連続で1次ラウンド敗退を余儀なくされている。 現場では、球速だけを追い求める育成と評価システムが「MLBにおける韓国人投手の失踪時代」を呼び込んだと指摘する声が上がっている。リトルリーグで監督を務めた経験のある指導者は「プロのスカウトが球の速い選手を好むことから、『取りあえずは速球を投げられるようにして、制球力は後でも大丈夫』といった認識が現場全般に広がっている」とし「このような断片的なアプローチが投手のバランスの取れた成長を妨げている」と説明する。ソウルのある高校監督も「投げたい所にボールを投げ込むためには、基礎体力と下半身のトレーニングが必要だが、現場であれ、私設学校であれ、球速にだけ重点を置いているため、投手は基本が出来ていないまま、マウンドに上がることになる」と指摘した。 カン・ウソク記者…