「運動不足」と「食べ過ぎ」、より肥満の原因になるのは? 都市住民や狩猟採集民など4000人以上で検証:Innovative Tech - ITmedia NEWS 研究概要: - 米エロン大学や米デューク大学の研究者らが論文「Energy expenditure and obesity across the economic spectrum」を発表。 - 肥満の原因として、運動不足と過食のどちらがより重要かを調査。- 調査方法: - 世界34集団、4213人の成人を対象(アフリカの狩猟採集民・牧畜民から米国・欧州の都市住民まで)。 - 二重標識水法を用いて7~14日間の総エネルギー消費量、体脂肪率、BMIを測定。- 調査結果: - 経済発展が進む社会ほど、体重、BMI、体脂肪率が高い。 - 総エネルギー消費量は経済発展に伴い増加(運動不足ではなく、多くのカロリーを消費)。 - 体格の影響を除外しても、総エネルギー消費量の減少はわずか6%(主に基礎代謝量の低下による)。 - 身体活動によるエネルギー消費量は、狩猟採集民と都市住民でほぼ同じ。- 肥満の原因: - エネルギー消費量の違いは、肥満増加の10分の1しか説明できない。 - エネルギー摂取(食事)が肥満の主要因。 - 経済発展した社会では、消費カロリーが多い分、摂取カロリーも多い。- 超加工食品の影響: - 超加工食品(インスタント麺、スナック菓子、清涼飲料水など)は消化吸収が良く、満腹感が得にくいため過食につながる。 - 25集団の分析で、超加工食品の摂取割合が高いほど体脂肪率が高いことが判明。…