転載元: それでも動く名無し 2025/09/17(水) 01:18:15.09 ID:/QZlX5SK0 営業パーソンとして働き始めた当時の私が着けていたのは、若者に人気があったカジュアルブランド「アニエスベー」の、3万円ほどの腕時計でした。 お値段の割に高級感があるデザインが気に入っていましたし、3万円程度なら一般的に高級ブランドとは言わないと考えていました。しかしあるとき、少し仲良くなった取引先の担当者から、こんなことを言われてしまったのです。 「センスのいい腕時計ですね」その瞬間、はっとして自分の腕時計に目をやりました。今の言葉は、単純に自分が選んだこの時計をほめてくれたのだろうか。もしかしたら、「給料がいいから、いい腕時計をしてますね。うらやましいことで」という意味合いがこもっているのではないだろうか。もしくは、「そんな時計をしていると反感を持たれるかもしれませんよ」とアドバイスしてくれているのだろうか、と。 そもそも私自身、「お値段の割に高級感がある」と思って選んでいるわけですから、相手の方に「高級そうな時計だな」と思われるのは当然です。3万円だから高級じゃない、という考え方も自分の主観でしかなく、相手の方の感覚によっては3万円でも十分高級かもしれません。 これまで訪ねてきた数多くの取引先で、私の腕時計はどのように見られていたのか。何人かのお客様は違和感を、いやもしかしたら不快感さえ抱いていたのでは。 私は取引先を出た瞬間、腕時計を外してポケットに入れました。 悩んだ結果、当時の私が出した結論は「腕時計は着けないのが正解」でした。もちろん、腕時計を着けていないことに違和感を抱かれる可能性もゼロではありません。しかし、「高級感のある腕時計が与える違和感」「チープすぎる腕時計が与える違和感」「腕時計を着けていないことが与える違和感」を比べたとき、最もリスクが小さいのは腕時計を着けないことだ、と考えたのです。 3: それでも動く名無し 2025/09/17(水) 01:20:48.90 ID:Lwu/IzJ90 俺はKEYENCEじゃないしなあ…