1 名前:ばーど ★:2025/08/10(日) 10:28:22.68 ID:YEj8ebbQ.net 65歳以上の受刑者、7年で2倍に ソウル市城北区吉音洞にある碁会所で、夜中に刃物騒ぎが起きた。7月25日夜、焼酎を飲んでいた70代のA容疑者が凶器を振り回し、自身を含む3人が重傷を負ったのだ。腹部や手などを刺された60代と80代の男性は、手術を受けて意識を取り戻したが、自害を試みたとみられるA容疑者は、腹部に自分で刺した傷があり、意識が戻らないままだ。 7月20日にも仁川市松島で、62歳の男が自作の銃で息子を殺害する事件があった。この男は自宅にシンナー15本と点火装置、タイマーで作製した爆弾まで設置し、この影響で周辺住民105人が緊急避難した。5月には68歳の男がソウル地下鉄5号線の車内に放火し、危うく大惨事になるところだった。 60-70代の高齢者による凶悪犯罪が急激に増えている。韓国法務部(省に相当)が27日に発表したところによると、昨年の時点で65歳以上の受刑者は3483人で、2017年(1797人)の2倍近くまで増加したことが分かった。同じ期間の全受刑者数の増加率(13%)に比べ7倍以上の伸びだ。特に、殺人、性的暴行、暴力行為によって逮捕・起訴された高齢の受刑者が急増している。昨年は、殺人による全受刑者3083人のうち19%が65歳以上の高齢者だった。 凶悪犯罪の全件数は、2019年には26万7382件だったが、23年には22万3908件で16.3%減少した。一方で、同じ期間に65歳以上の高齢者による凶悪犯罪は2万3522件から2万6252件へと11.6%増加した。高齢者人口の増加率(4.9%)の2倍を超えている。 専門家らは「適切な仕事や社会的な役割を持たずに過ごす高齢者が増えたことによる現象だ」と分析する。高麗サイバー大学警察学科のイ・ユンホ碩座(せきざ)教授=寄付金によって研究活動を行えるように大学の指定を受けた教授=は「平均寿命が延びているにもかかわらず、60-70代は退職が早かったため、経済的・社会的に不安定な立場にある」とした上で「社会的剥奪感や疎外感が暴力の引き金になっている」と述べた。経済協力開発機構(OECD)によると、韓国の高齢者貧困率は35.6%で加盟国の中で最も高い。また、高齢者の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数の割合)も39.2でOECDの中で1位だ。 ユーチューブなどオンラインプラットフォームが普及し、犯罪の手口を容易に調べられるようになったのも、高齢者の凶悪犯罪増加に影響を与えたとの分析も出ている。最近、仁川で自作の銃で殺人事件を起こした男も、ユーチューブで銃や爆弾を作る方法を詳しく知ったと警察で供述した。 高齢者層のメンタルヘルスの悪化も凶悪犯罪を引き起こす一因となっている。韓国保健福祉部の高齢者実態調査によると、高齢者の5人に1人はうつ病を患っている。このうち、暴力的衝動や自傷行為のリスクを抱える人もかなりの数に上る。成均館大学社会福祉学科の朴昇熙(パク・スンヒ)名誉教授は「社会的な関係が崩壊した状態で金銭的な苦しさまで重なった高齢者は、孤立感と怒りが暴力として表れやすい」と指摘した。 高齢者の犯罪問題を解決するために、専門家らは早期治療および社会活動への参加誘導などが急がれると指摘する。韓国犯罪学研究所のヨム・ゴンリョン所長は「高齢者の犯罪は、高齢化社会で高齢者の社会的役割と居場所を十分に準備しなかった構造的問題の結果だ」とした上で「高齢者層の社会参加を促し、精神的・経済的な支援を合わせた統合型の福祉政策が必要だ」と指摘した。 コ・ユチャン記者、キム・ビョングォン記者 朝鮮日報 2025/08/10 09:00 引用元:…