238: Socket774 2025/07/30(水) 09:39:55.32 ID:EzbrIcul Intel Foundry Services「外部顧客の獲得に失敗」:10-Q報告書より インテルは、米国証券取引委員会(SEC)に提出した最新の10-Q報告書の中で、自社の外部ファウンドリ事業(Intel Foundry Services)において、これまでのところ「有力な顧客を獲得することに失敗している」と明らかにしました。 もともとインテル製品専用の製造部門だった同社のファウンドリは、近年「Intel Foundry Services」として再編され、サムスン電子のように外部顧客向けに半導体チップを製造する体制を整えてきました。サムスンのファウンドリは、自社製のSoCやDRAM、NANDフラッシュのほか、NVIDIAの「Ampere」世代GPUのような先端ロジックチップを外部企業向けに受託生産しています。インテルも同様の展開を目指していましたが、主要なチップ設計企業の関心は薄いようです。 インテルは2010年代後半からファウンドリに関する問題に直面しており、14nmから10nmへの移行に時間がかかったことに加え、TSMCの7nmプロセスを採用したAMDの復活により、TSMCへの依存が強まりました。同社の最新プロセッサ「Arrow Lake」も、ほとんどがTSMC製です。具体的には、コンピュートタイルがTSMCの3nm、グラフィックスタイルが5nm、SoCタイルが6nmで製造されており、インテル製の22nmノードが使われているのはベースタイル(アクティブ・インターポーザ)のみです。 この状況では、最新の「Intel 4」ノードや、今後登場予定の2nm未満の「Intel 14A」ノードへの顧客誘致は難しいと見られています。実際、Intel Foundry Servicesの報告によると、今年度これまでの外部顧客からの収益はわずか5,000万ドル(約80億円)にとどまっています。これらはおそらく、防衛産業など国内製造を義務づけられている低ボリュームの顧客だと考えられます。…