2025年1月、アメリカの医学誌に1ページほどの短い症例報告が載った。40代の男性が、肉や乳製品など動物性の食品だけを食べる食事法を約8か月続けた結果、総コレステロール値が1000 mg/dLを超えていた、という報告だ。受診のきっかけになったのは、3週間前から手のひらや足の裏、肘に出てきた黄色いふくらみ。痛みもかゆみもまったくなかったという。1日に口にしていたチーズやバターなどの量は、合わせて6〜9ポンド。日本の単位に直すと、およそ2.7〜4キロにあたる。 ※注:この男性が実践していた「カルニボア(肉食)ダイエット」は、肉・卵・乳製品など動物性の食品だけを食べ、炭水化物をほぼ断つ食事法。近年、英語圏のインターネットを中心に広まり、実践者が自分の体調の変化を発信して支持を集めた。日本ではあまりなじみがないが、この症例の前提になっている。 今日の知ってた? 🧀 チーズ、棒状のバター、脂を足したハンバーガー。こうした脂の多い食品を1日あたり6〜9ポンド(約2.7〜4キロ)。この食生活を約8か月続けた40代の男性が、手のひら・足の裏・肘に痛みのない黄色い結節ができた状態で病院を訪れた。 🩸 検査で分かった総コレステロール値は1000 mg/dL超。この男性のそれ以前の値は210〜300 mg/dLだったと報告されている。 🏥 診断名は「黄色腫(おうしょくしゅ)」。皮膚の下にコレステロールなどの脂質がたまり、黄色く盛り上がったものだ。 ※ 出典は、アメリカ医師会が出している心臓病の専門誌『JAMA Cardiology』に2025年1月22日付で公開された症例報告「カルニボア(肉食)ダイエットを実践する男性に生じた黄色い結節」。なお mg/dL は、日本の健康診断でコレステロール値に使われているのと同じ単位。 背景:「黄色腫」とは何か 皮膚の下に脂質がたまって、黄色く盛り上がったもの。黄色腫は、コレステロールなどの脂質が皮膚の内側に沈着してできる、黄色っぽいふくらみのことを指す。痛みやかゆみはないことが多く、本人が困るのはもっぱら見た目のほうだ。今回の男性も、結節そのものは痛くなかったと話している。 日本では「眼瞼黄色腫」の名前で知られている。同じ種類の沈着が瞼のあたりにできたものは、眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)と呼ばれる。日本でも皮膚科や健康診断の話題で名前が挙がることがあるので、聞いたことがある人もいるかもしれない。今回の症例で報告されているのは、瞼ではなく手のひら・足の裏・肘に出たケースだ。 本題は皮膚より、その裏にある数値のほうだとされる。黄色腫そのものは、それ自体が命に関わるものではないとされている。ただ、血液中の脂質がかなり高い状態になっているサインとして受け取られることが多く、報告でも「高コレステロール血症を管理することの重要性」が強調されている。 もう少し詳しく 1日2.7〜4キロという量。スーパーで売られているスライスチーズの袋が1つ100グラム前後だとすると、その27〜40袋分にあたる重さになる。中身はチーズだけでなく、棒状のバターや、脂を足したハンバーガーもここに含まれる。いずれにせよ、脂の多い食品だけで毎日それだけの重さを口にしていたことになる。報告に書かれているのは、そういう食生活が8か月続いたということだ。 コレステロール値は1000 mg/dL超。この男性の以前の値は210〜300 mg/dLだったとされているので、そこから3〜4倍に跳ね上がったことになる。報道ではこの数字が「通常のおよそ4倍」と表現された。 本人は、体調が良くなったと感じていた。報告によれば、この男性は体重が落ち、活力が増し、頭がはっきりする感覚があったと話している。黄色い結節にも痛みはない。つまり本人の実感としては、途中まで「うまくいっている」食事法だった。8か月続いた理由の一つは、たぶんここにある。 なぜ皮膚に出てくるのか。血液中に行き場のない脂質が増えすぎると、血管から染み出して皮膚の内側にたまり、それを片づけようとした細胞が脂を抱え込んだまま居座ってしまう——という仕組みが一般に説明されている。皮膚の表面に見えている黄色は、その結果というわけだ。 誰にでも同じことが起きるわけではない。症例報告の著者の一人は、コレステロール値が高い人のうち、こうした沈着が皮膚に現れるのは1%ほどで、遺伝的な体質も関わっていると話している。別の専門家からは、食べたものに対する血中の値の反応には個人差が大きい、という指摘も出ている。この報告は特定の食事法の是非を結論づけたものではなく、一人の患者に何が起きたかを記録したものだ。 海外の反応 1. 海外の名無しさん 手のひらからコレステロールが染み出してくるところまでいって、それでも自分の足で病院に行けるんだな。食事の中身より、人間の体の粘り強さのほうに驚いてしまった。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) 体のほうが「わかりました、なんとか処理します。ただし、きれいな形にはなりませんけど」と言いながら最後まで踏ん張っている場面を見せられている気分になる。 3. 海外の名無しさん(>>1への返信) 汗で体を冷やしながら、獲物が力尽きるまで何十キロでも追い続けられるように進化した種が、いまや1日何キロものバターを受け止めている。方向はどうあれ、たしかに人体はすごい。 4. 海外の名無しさん チーズかどうか以前に、どんな食べ物だろうと1日で2.7〜4キロは多すぎないか。水分の多い果物や野菜ならまだ想像できるけど、チーズとバターでその重さというのが頭に入ってこない。 5. 海外の名無しさん(>>4への返信) 自分は10年くらい肉食寄り・低糖質寄りの食事をいろいろ試してきた。身長は190センチ台で、仕事は一日中ハンマーを振る現場作業、休みの日もだいたい動き回っている。それでも1日に食べる肉とチーズは合計1キロ弱くらい。調子に乗った日でその倍が限界だ。2.7〜4キロというのは、どれだけ動く人でも相当無理をしないと入らない量だと思う。 6. 海外の名無しさん(>>4への返信) じゃあ体にいい食べ物なら大丈夫ってこと? たとえばホットドッグとか。 7. 海外の名無しさん 言っておくけど自分はチーズが本当に好きだ。チーズのない世界なんて考えたくもない。それでもこれはさすがに多い。好きなものにも量の限度があるということを、今日はっきり学んだ気がする。 8. 海外の名無しさん(>>7への返信) だからこそバターが必要だったんじゃないかな。それだけのチーズを毎日流し込むには、どこかで滑りを良くしないと最後まで行き着かない気がする。 9. 海外の名無しさん 現実のホーマー・シンプソンだ……と言いたくなる量。『ザ・シンプソンズ』の食べっぷりのギャグは、現実にはありえないから笑えていたはずなんだけどな。 10. 海外の名無しさん(>>9への返信) しかもホーマーなら翌週には何事もなかった顔でドーナツを食べているんだよな。現実はそうはいかないのがつらいところだ。 11. 海外の名無しさん フランス料理でガチョウにやっていることを、自分で自分にやってしまった形になる。誰にも強制されていないというのが、いちばん不思議なところだ。 12. 海外の名無しさん(>>11への返信) ここ、「もう霜降りの和牛だろ」みたいな冗談であふれてるけど、実際には本人はどこも痛くないまま普通に暮らしていたわけで、そっちのほうがよっぽど落ち着かない。 13. 海外の名無しさん そもそもどうしてこういう食べ方になるんだろう。自分だって健康的な人間ではまったくないけど、この量は同じ土俵の話じゃない気がする。 14. 海外の名無しさん(>>13への返信) 報道によると、ネットで見た肉食中心の食事法を自分なりに調べて始めた、という流れらしい。しかも本人は体重が落ちて調子が良くなったと感じていた。効いている実感があるうちは、やりすぎていても自分では気づけないんだと思う。 15. 海外の名無しさん こういう黄色い沈着は、体からのかなり分かりやすい警告だと聞いたことがある。痛くもかゆくもないぶん、かえって見逃されやすいらしい。 16. 海外の名無しさん(>>15への返信) 自分にも似たものが出ているけど、コレステロールの数値はそこまで高くないよ。必ずしも「出た=すぐ危ない」というわけでもないみたいだ。気になるなら自己判断せずに一度測ってもらうのが早いと思う。 17. 海外の名無しさん(>>15への返信) 体質の差もかなり大きいって話だよな。うちの祖母は何をどう気をつけても数値が下がらなかったし、逆にひどい食生活でまったく平気な人もいる。同じものを食べても出る人と出ない人がいるらしい。 18. 海外の名無しさん ここまで溜まっていて血はちゃんと流れているのか、と思ったけど、報告だと本人には痛みもかゆみもなかったらしい。自覚症状が何もないというのが、いちばんこわい部分だと思う。 19. 海外の名無しさん 自分の食生活へのうしろめたさが、ちょっとだけ軽くなった。上には上がいるから安心、という話ではないんだけど、それでも今日は少し救われた気分でいさせてほしい。 20. 海外の名無しさん 読んでいるだけで胃が重くなってきた。今日はもう乳製品はやめておこうと思う。たぶん明日には忘れて、またチーズを買っている気もするけど。 21. 海外の名無しさん サンドイッチを1個食べただけで母親が心配そうな顔をするんだけど、母の頭の中ではきっと、この話みたいなことが僕の体の中で進行しているんだと思う。 22. 海外の名無しさん チーズには穴がある。チーズが増えれば穴も増える。穴が増えればチーズは減る。つまりチーズが増えるほどチーズは減る。よって彼が本当は何キロ食べたのか、我々には永遠に分からない。 23. 海外の名無しさん 自分用のメモ:1日2キロちょっとまでに抑えて、最後に薄いミントを一枚だけ添える。……これ『モンティ・パイソン/人生狂騒曲』の、食べすぎた男が最後の薄いミント一枚で限界を迎える場面そのままだな。 24. 海外の名無しさん 1か月ファストフードだけで生活した『スーパーサイズ・ミー』を思い出した。あれも十分に極端だったけど、期間も1日の量もこっちのほうが上を行っている。 まとめ 2025年1月に医学誌へ報告された1件の症例。40代の男性が約8か月にわたって、チーズや棒状のバター、脂を足したハンバーガーといった脂の多い食品を1日2.7〜4キロ食べ続け、総コレステロール値は1000 mg/dLを超えた。手のひら・足の裏・肘に痛みのない黄色い結節ができ、黄色腫と診断されている。コメント欄は「よくこれで生きていたな」という体への感心と、「好きな食べ物でも量には限度がある」という素朴な反応が中心だった。一方で、同じ食事法を長く続けている人からは「この量はさすがに桁が違う」、黄色腫が出た経験のある人からは「数値が高くなくても出ることはある」と、決めつけを引き戻す声も並んでいた。 元ソース: 1日にチーズやバター、ハンバーガーを6〜9ポンド、約8か月にわたって食べ続けた男性に、コレステロールによる黄色い沈着ができたと知った The post 「1日にチーズやバターを合わせて2.7〜4キロ」8か月続けた40代男性のコレステロール値は1000超だった appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…