「13日の金曜日」は同名のホラー映画で日本でもおなじみだが、イタリアで昔から縁起が悪いとされてきたのは「17日の金曜日」のほうだという。理由はローマ数字。17を表す「XVII」を並べ替えると、ラテン語で「私は生きた」、つまり「私の人生はもう終わった」と読める「VIXI」になるからだ。海外の掲示板では、ラテン語の文法談義から「イタリアではむしろ13は縁起がいい」という地元の声まで、話があちこちに広がった。 今日の知ってた? 🔢 イタリアでは「17日の金曜日(venerdì 17)」が不吉な日とされている。17をローマ数字で書くとXVII。この4文字を並べ替えるとVIXIになり、ラテン語で「私は生きた」=「もう生きてはいない」と読めてしまうためだ。元スレの投稿によれば、航空会社の中には縁起を担いで座席の17列目を欠番にしているところもあるという。 背景:なぜ「17」が死を連想させるのか XVIIとVIXIは同じ4文字。ローマ数字ではXが10、Vが5、Iが1を表し、17は「10+5+1+1」でXVIIと書く。このX・V・I・Iの4文字を入れ替えると、VIXIという単語ができあがる。 「生きた」は「もう生きていない」。VIXIはラテン語の動詞vivere(生きる)の完了形で、主語は「私」。直訳すれば「私は生きた」だ。ラテン語の完了形は、すっかり終わってしまった出来事を表す形なので、「私は生き終えた」、つまり「私の人生はもう終わった」というニュアンスになる。よく言われる「私は死んでいる」は、そこから一歩進めた意訳だ。古代ローマの墓碑には、故人が生きた年数を「vixit annos ~(~年生きた)」と刻む決まり文句がよく見られる。同じ動詞の「生きた」という言い方は、それだけで墓石を思わせる言葉でもあったわけだ。 金曜日がつく理由。キリスト教では、イエス・キリストが十字架にかけられたのは金曜日とされる。そのためキリスト教圏では金曜日そのものが縁起のよくない曜日と見られることがあり、英語圏の「13日の金曜日」と同じく、不吉な数字と不吉な曜日が重なる日がとくに嫌われる、という構図になっている。 もう少し詳しく 「17列目がない」飛行機。元スレの投稿によれば、航空会社の中には座席の17列目を欠番にしているところがあるという。欠番といっても座席が1列減るわけではなく、番号が16列の次にいきなり18列になるだけだ。アメリカのホテルや高層ビルで「13階」を飛ばすことがあるのと同じ発想で、コメント欄には、17列目が抜けた機内の写真がウィキペディアに載っている、という書き込みもあった。 日本の「4」と「9」も同じ仲間。日本でも「4=死」「9=苦」という語呂合わせから、病院の病室やホテルの部屋番号で4や9を避けることがある。日本は読みの語呂合わせ、イタリアは文字の並べ替えと入り口は違うが、数字の中に「死」を見つけてしまう発想はよく似ている。コメント欄でも、アメリカの13、日本の4と並べて語る声があった。 「イタリアでは13はむしろ縁起がいい」という声。イタリア人らしい人からは、「13日の金曜日が不吉というのはアメリカの映画やドラマの影響で、もともとイタリアの感覚ではない」という書き込みもあった。この人によれば、13は聖アントニオの数字(パドヴァの聖アントニオの祝日は6月13日)で、とくにナポリでは縁起のいい数字とされる。長く13試合の勝敗を予想する形式だったサッカーくじ「トトカルチョ」で、全試合を当てることを今でも「fare 13(13を取る)」と言うほどだという。例外は食卓に13人が並ぶことで、イエスと12人の弟子が囲んだ最後の晩餐を連想させるため避けられるそうだ。 海外の反応 1. 海外の名無しさん 細かいことを言わせてもらうと、vixiはラテン語の動詞vivere(生きる)の完了形で、主語は「私」。だから直訳は「私は死んだ」じゃなくて「私は生きた」なんだ。まあ「生きた」ってことはもう生き終えたってことだから、結局は死んでるって意味になるんだけど。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信) さらに細かく言うと、完了形は「完全に終わってしまった動作」を表す形なんだよね。英語のperfect(完了)も、もとは「すっかり仕上がった」って意味だし。だからニュアンスとしては「私はもう生きていない」がいちばん近いと思う。 3. 海外の名無しさん(>>2への返信) つまり「昔は生きてたんだよ。そのうち、だんだん死んできちゃってさ」ってことか。ラテン語、動詞ひとつで墓碑銘になっちゃうのずるいな。 4. 海外の名無しさん(>>1への返信) イタリア語だとvissiにあたるね。遠過去っていう、もう完全に過ぎ去った昔の出来事を語るときの時制。オペラ『トスカ』の有名なアリア『歌に生き、恋に生き』も、原語は「Vissi d’arte, vissi d’amore(芸術に生き、愛に生きた)」で始まるんだよ。 5. 海外の名無しさん(>>1への返信) 古代ローマ人は「名前は前兆である(nomen omen)」と考えてて、名前の文字を並べ替えると自分の未来が垣間見えると信じてたらしい。17は軍団の番号に使うのも避けられたくらい、縁起の悪い数字だったそうだよ。 6. 海外の名無しさん(>>5への返信) 軍団の番号といえば、紀元9年のトイトブルクの森の戦いで第17・第18・第19軍団がまとめて全滅して、この3つの番号はその後二度と使われなかった、って話が有名だよね。第17軍団自体はそれまで普通にあったわけだから、17が避けられるようになったのは、あの大敗のあとなんじゃないかな。 7. 海外の名無しさん カエサル「来た、見た、勝った(Veni, vidi, vici)」 ブルータスたち「Vixi(生き終えた)」 カエサル「……おい」 8. 海外の名無しさん(>>7への返信) 細かいけど、ブルータスがカエサルに向かって言うなら「vixisti(お前は生き終えた)」だな。ego vixi(私は生きた)、tu vixisti(お前は生きた)。……このスレ、添削したい人しかいないのか。 9. 海外の名無しさん(>>7への返信) あの世でカエサルに会ったら、きっとこう自己紹介してくれるよ。「来た、見た、勝った、生き終えた(Veni, vidi, vici, vixi)」。人生のまとめとして完璧すぎる。 10. 海外の名無しさん このスレのラテン語添削大会を見てると、モンティ・パイソンの映画『ライフ・オブ・ブライアン』を思い出す。主人公が総督の宮殿の壁に落書きしてたら、見回りのローマ兵に捕まって、逮捕される代わりに文法の間違いを一つずつ直されるやつ。 11. 海外の名無しさん(>>10への返信) 「Romanes eunt domus」が「Romani ite domum(ローマ人よ、家へ帰れ)」に直されて、罰として正しい文を100回書かされるんだよね。反乱の落書きより文法ミスのほうが許せないローマ兵、今見ても最高。 12. 海外の名無しさん 豆知識だけど、ウィキペディアにはアリタリア航空(イタリアのかつての看板航空会社)の機内で、17列目が抜けてる写真まで載ってるんだよ。まあ不吉な番号を飛ばしても大して効果はなかったみたいで、今じゃ航空会社ごと消えちゃったけど。 13. 海外の名無しさん(>>12への返信) いやいや、効果はあったでしょ。国があれだけ税金をつぎ込んで何度も延命させてたんだから、むしろ相当な強運だよ。それでも2021年には、とうとう力尽きて運航を終えたけどね。 14. 海外の名無しさん(>>12への返信) 念のため言っとくと、17列目を飛ばしても座席が1列減るわけじゃなくて、16列の次がいきなり18列になるだけ。だからお金は一銭もかからない……はずなんだけど、アリタリアと「節約」って同じ文に並べちゃいけない言葉なんだよな。 15. 海外の名無しさん アメリカの13や日本の4と同じくらい、ばかばかしい話だよ。ちなみに、なんでわざわざローマ数字なのかっていうと、この迷信がアラビア数字(今ふつうに使ってる算用数字)が広まるより前からあるからなんだって。 16. 海外の名無しさん(>>15への返信) 日本に住んでるけど、4は「し」で「死」、9は「く」で「苦」に通じるから、病院の病室やホテルの部屋番号で飛ばされてることがあるよ。日本は読み方の語呂合わせで、イタリアは文字の並べ替え。どっちも言葉遊びから死を連想してるのが面白い。 17. 海外の名無しさん 13を消して、17を消して、中国の人だって縁起のために消したい数字がいくつかあるはず。そうやって消していったら、番号の並びなんて意味がなくなるよ。中世の迷信には自分で折り合いをつけるか、周りに合わせてもらいたいなら追加料金を払ってくれ。 18. 海外の名無しさん(>>17への返信) でも航空会社からすれば、番号を一つ飛ばすだけで客が気持ちよく座ってくれるなら、ほぼタダの気配りでしょ。17列目に座らされて、フライトのあいだじゅうそわそわしてる客がいるより、よっぽど平和だと思う。 19. 海外の名無しさん 実はイタリアだと、13はむしろ縁起のいい数字なんだよ。「13日の金曜日が不吉」っていうのはアメリカの映画やドラマの影響で、もともとの文化じゃない。13は聖アントニオの数字で、とくにナポリでは縁起物。トトカルチョ(サッカーくじ)で全部当てることを、今でも「fare 13(13を取る)」って言うくらいだしね。 追記:唯一ダメなのは、13人で食卓を囲むこと。これは最後の晩餐から来てる。 20. 海外の名無しさん(>>19への返信) キリスト教の国ならどこでも13日の金曜日が不吉なんだと思い込んでたから、イタリアは17日のほうだっていうのが意外だった。国によって不吉な数字がバラバラなの、並べて見比べると面白いな。 21. 海外の名無しさん ミラノで働いてた頃、取引先との契約日を17日の金曜日に入れようとしたら、イタリア人の上司に真顔で止められたことがある。普段は「迷信なんて信じてない」って言ってる人なのに。理由を聞いたら「信じてはいない。でも、わざわざ試す必要もないだろ」だってさ。 22. 海外の名無しさん ついでに言うと、イタリアでは猫の命は9つじゃなくて7つなんだよ。英語圏では「猫には命が9つある」ってことわざがあるけど、イタリアだと同じ言い回しで「7つ」になる。 23. 海外の名無しさん(>>22への返信) イタリア人だけど、子どもの頃それでめちゃくちゃ混乱した。トゥイーティーを追い回す猫のシルベスターのアニメで、命が9つあるって話が出てきて「2つ多くない?」ってなったんだよ。テレビばっかり見てる子どもだったから、なおさら気になって仕方なかった。 24. 海外の名無しさん 偶然だけど、ポルトガル語だとvixiとかvixeは「うわっ」「マジかよ」みたいな感嘆の言葉として使うんだよね。17日の金曜日に何かしくじったら「vixi!」のひと言で、ラテン語とポルトガル語の両方の意味が成立しちゃう。 25. 海外の名無しさん(>>24への返信) それはブラジルのポルトガル語だね。vixeは「Virgem Maria(聖母マリア)」が縮まったもので、英語の「Oh my God」みたいな感覚。ポルトガル本国ではまず使わないよ。 まとめ イタリアで17日の金曜日が不吉とされるのは、XVIIを並べ替えるとラテン語で「私は生きた」=「もう生きていない」と読めるVIXIになるから。コメント欄はラテン語の添削合戦で盛り上がり、日本の4やアメリカの13と比べて面白がる声、「イタリアではむしろ13は縁起がいい」という地元の声、迷信そのものに冷ややかな声まで出た。不吉な理由をたどると古代ローマの言葉に行き着くのが、いかにもイタリアらしい。 元ソース: イタリアでは17日の金曜日が不運の日とされ、航空会社は座席の17列目を欠番にすると知った。ローマ数字のXVIIを並べ替えると、ラテン語で「私は死んだ」を意味するVIXIになるからだ The post 「XVIIを並べ替えるとVIXI、ラテン語で”私は生きた”」イタリアで13日ではなく17日の金曜日が不吉とされる理由 appeared first on みんな知ってた?【海外の反応】.…