1 名前:昆虫図鑑 ★:2026/09/12(土) 08:33:57.71 ID:FmFxj6t9.net (略) これまで訪日韓国人市場は、近距離旅行、食、買い物、街歩きといった短期消費の文脈で語られることが多かった。しかし、旅行経験を重ねた層が増えるにつれ、日本への関心は観光地や商品だけでは捉えきれない広がりを示している。 その背景にあるのが、訪日経験者の高いリピート率だ。 前提として、日本のインバウンド市場はマクロ経済において劇的な飛躍を遂げてきた。2025年の年間訪日客数は過去最高の4268万人超を記録し、消費額は9兆4559億円規模に膨らんだ。少子高齢化が進む日本において、この需要は個人消費を強力に下支えする成長産業と位置づけられる。その中で韓国市場は、訪日客数で最多となる約946万人(945万9600人)を数え、消費額でも約8767億円(全体の9.3%)を占める極めて重要なポジションに位置する。 ネオマーケティング(東京都渋谷区)が2026年2月10日から18日に実施した韓国人の日本に対する意識・実態調査によると、韓国在住の15歳から49歳の男女のうち、日本へ旅行した経験がある387人を対象に調査した結果、2回以上の訪日経験者は78.8%に達した。訪日回数を見ると、 ・2回:22.5% ・3回:20.9% ・4回~5回:19.6% となり、10回以上訪れている人も7.8%存在した。 もちろん、この調査対象は日本旅行経験者であり、日本への関心が比較的高い層である点には留意が必要だ。ただ、それを踏まえても、日本が一度訪れて終わる海外旅行先ではなく、目的や季節を変えながら繰り返し訪れる場所として定着していることは明確に読み取れる。 観光の先にある暮らしへの関心 注目されるのは、旅行経験の蓄積だけではない。 調査では、旅行以外で興味のある日本の情報について、日本でのくらし、食や住宅など生活全般が69.8%で最も高かった。さらに、日本語、日常会話が42.6%、日本の田舎や自然に関する情報が32.3%、日本の伝統文化、習慣、ならわしが31.5%と続く。 また、日本に住む韓国人の様子は20.7%、日本での仕事や就職、転職情報は19.6%、日本の学校や学びに関する情報は18.1%を占めた。 このデータは、日本の観光需要における質的変容を如実に浮かび上がらせる。かつて市場をけん引した大量の物品購入(モノ消費)は落ち着きを見せ、 ・非日常的な体験を重視する「コト消費」 ・特定の時間や場所でのみ得られる「トキ消費」 へと旅行者の価値観は多層化してきた。そして現在、韓国の訪日リピーターたちは、表面的なエンタメ消費を超え、 「日本人の日常そのものや社会システム」 に価値を見出すフェーズへと移行しつつある。 一方で、旅行への関心と、日本で暮らす・働くことへの関心には距離がある。日本旅行を楽しんだ経験が、そのまま移住や就職につながるわけではない。旅行者にとって日本は訪れる場所であるのに対し、生活者にとっては制度を利用し、仕事を探し、住居を確保する場所へと意味合いが変わるからだ。 韓国人の日本への関心拡大を市場機会として捉えるには、アニメや食といったソフトパワーが惹きつけた旅行需要の延長線上に、どのようなリアルな生活接点が構築できるかを見極める必要がある。 全文はソースで キャリコット美由紀(観光経済ライター) 引用元:…