「うちの冷凍庫って、電気代をどれくらい食ってるんだろう」——ふと気になって調べてみる。ただそれだけの、誰にも迷惑をかけない小さな好奇心だった。ところが海外の掲示板に投稿された今回の話では、その好奇心のせいで冷凍庫の中身が丸ごとゴミ袋行きになる。犯人は、以前まったく別の用途で使っていたコンセントに残ったままだった「毎晩0時に電源を切る」という設定である。 ※注:この記事には次の3つが出てくる。「スマートプラグ」は、アプリで時間を決めて自動でオン・オフできるコンセントのこと。今回のものは、つないだ家電の消費電力を測る機能も付いている。「植物育成ライト」は、室内で植物を育てるための専用の照明で、海外では家庭菜園やハーブ栽培にわりとよく使われている。日照時間に合わせて自動で点けたり消したりするため、時間設定と組み合わせて使うのが普通である。「チェストフリーザー」は、上に蓋が付いた横長の大型冷凍庫。日本の一般家庭ではあまり見かけないが、海外ではまとめ買いした肉や作り置きを保存するため、ガレージや地下室に1台置いている家が多い。 何をやらかした? 📌 投稿者は、以前まで植物育成ライトに使っていた古いスマートプラグを引っ張り出し、消費電力を測るつもりで大型冷凍庫の電源につないだ。動作を確認して、そこで満足して忘れた。数日後、庫内の上のほうにあった食品がやけに柔らかいことに気づく。蓋が半開きだったのだろうと思ったが、違った。ライト時代の「毎晩0時に切って、朝また入れる」というスケジュールが消されないまま残っていたのである。冷凍庫はほぼ1週間、毎晩きっちり眠っていた。肉も冷凍食品も作り置きも、全部だめになった。 事の発端 「この冷凍庫、実際どれくらい電気を食ってるんだ?」 きっかけは本当に些細な疑問だった。投稿者の家には大型の冷凍庫がある。上に蓋の付いた、いわゆるチェストフリーザーだ。中身は肉、冷凍食品、まとめて作って冷凍しておいた料理。24時間365日、休まず動き続けている家電である。ある日ふと、投稿者は思った。こいつ、実際のところ電気をどれくらい使っているんだろう、と。電気代の明細を眺めていて気になった人なら、この気持ちは分かるはずだ。冷蔵庫や冷凍庫は「たぶん一番食っている」と言われがちなのに、その「たぶん」を自分の目で確かめたことがある人は少ない。 引き出しの奥に、ちょうどいい道具があった そして投稿者の手元には、うってつけの道具があった。消費電力を測る機能が付いた、古いスマートプラグである。アプリで時間を決めて自動でオン・オフできるうえ、つないだ家電が今どれだけ電気を使っているかも分かる。もともとは室内で植物を育てるための照明——植物育成ライトの電源として使っていたものだ。植物向けの照明は、日照時間に合わせて夜は消して朝また点ける、という使い方をする。だからこのスマートプラグには当然、そのための時間設定がしてあった。ここが今回の話の全部である。投稿者は、そのスケジュールを消さなかった。 やらかしの一部始終 コンセントに挿して、動くのを確かめて、そこで忘れた 投稿者はスマートプラグを壁のコンセントに挿し、そこに冷凍庫の電源プラグをつないだ。アプリを開き、きちんと通電していること、消費電力の数字が出ていることを確認する。よし、動いている。ここまでは何の問題もない。そして——ここが致命的なのだが——投稿者はそこで満足して、この件をきれいさっぱり忘れた。本人の言葉を借りれば「コンセントに挿して、ちゃんと動くのを確かめて、それきり忘れた」。測るのが目的だったのに、測ったデータを見に行くこともなくなった。冷凍庫は静かに動いていたし、動いていないときは静かなだけだった。 上のほうの肉が、なんだか柔らかい 数日後、投稿者は冷凍庫の上のほうにしまってあった食品を触って、違和感を覚える。いつもより柔らかいのだ。カチカチではない。ただし、この時点では大騒ぎするほどではなかった。上開きの冷凍庫は、蓋がきちんと閉まっていないことがたまにある。何かがつっかえて数センチ浮いたままになる、というのは大型冷凍庫を持っている人ならおなじみの事故だ。だから投稿者はこう考えた。蓋が少し開いていたのかもしれない、と。妥当な推理である。そして本人が原文でたった一行、こう書き足している。「違った」 アプリの設定画面に、見覚えのある時刻が残っていた 真相はスマートプラグの側にあった。植物育成ライトにつないでいた頃の設定が、消されないまま残っていたのである。毎晩0時に電源を切り、翌朝また入れる——植物には正しく、冷凍庫にはこの上なく間違っている設定だ。つまり冷凍庫は、投稿者が寝ている間ずっと電源を落とされ、朝になると何事もなかったような顔で動き出していた。それが1週間近く、毎晩である。投稿者はこう表現している。「うちの冷凍庫は、ほぼ1週間、毎晩眠っていた」。昼のあいだに一度は冷えるので、日中に蓋を開けても異変には気づきにくい。庫内の温度は毎晩少しずつ上がり、日中に取り戻しきれなかったぶんだけ、着実に悪くなっていったのだろう。 匂いが、残りの疑問に全部答えた その日、投稿者はようやく蓋を全部開けて、中身をきちんと確かめた。そして原文にある通り、答えは目ではなく鼻から来た。「匂いが、残っていた疑問に全部答えてくれた」——これ以上の説明が要らない一文である。何がどれだけだめになったのか、いつからだめだったのか、まだ食べられるものはあるのか。そういった問いは、蓋を開けた瞬間にすべて解決した。 その後 残っていた作業は一つだけだった。ゴミ袋を広げて、庫内の物を全部そこに移すことである。肉も、冷凍食品も、作り置きの料理も、例外なく捨てた。何日も凍ったり緩んだりを繰り返した食品を、匂いを嗅ぎながら一つずつ選別する意味はない。投稿者はこう締めくくっている。「スマートプラグに就寝時間が設定してあったのを忘れていただけで、冷凍庫1台ぶんの食料をゴミ袋に詰めることになるとはね」。 皮肉なのは、そもそもの動機が「電気代がどれくらいかかっているか知りたい」という、ごく真っ当な節約心だったことだ。結果として電気代は確かに少し減っただろうが、失った食料のほうが何倍も高くついた。そして厄介なことに、この失敗には「壊れた」という分かりやすい合図が一つも出ない。冷凍庫は壊れていない。スマートプラグも正常に、設定された通りに、毎晩きっちり仕事をしていただけである。全員が正しく動いた結果として、中身だけが静かに死んでいた。 海外の反応 1. やらかし名無しさん スマートを名乗っているわりに、まったく賢くなかったな……。いや、機械のほうはむしろ指示に忠実すぎるくらい賢く動いてる。毎晩0時ぴったりに、言われた通りきっちり電源を切ってくれてるんだから。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 飲んでた水を吹き出した、笑わせてくれてありがとう。結局こういう機器は、使う人の賢さより賢くはならないんだよな。それも、うまくいっているときだけの話で。 3. やらかし名無しさん 朝は何時に電源が戻る設定だったんだろう。もちろんやっていいことではないけど、蓋さえ閉めっぱなしなら、冷凍庫は一晩くらい電気が来なくてもそう簡単には緩まないはずなんだけどな。設置場所の温度が相当高かったのかもしれない。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) そもそもの話、冷凍庫はモーターが動き出す瞬間に大きな電流が流れる。スマートプラグの想定を超えていた可能性もあるから、スケジュール以外にも問題が起きていたんじゃないかと思う。 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) それはちょっと大げさかな。起動時に一瞬跳ねるのは確かだけど、動作中はだいたい180〜360ワット程度で、大きめのノートパソコンの充電器と大差ない。今回に限っては、プラグの容量が原因ではないと思う。 6. やらかし名無しさん 食品安全の公的な目安だと、満杯の冷凍庫は蓋を開けなければおよそ48時間、半分なら24時間は安全な温度を保つとされている。一晩数時間の停止でここまでになるのは、庫内がスカスカだったか、置き場所がかなり暑かったか、そのどちらかじゃないかな。 7. やらかし名無しさん 正直に言うと、この話は少しできすぎている気がする。うちは旅行中に停電して、大型冷凍庫が9日か10日ほど電気なしで放置されたことがあるけど、中心部の食品はまだ凍ったままだった。外側の数点を捨てただけで済んだよ。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) ガレージ置きなら話がだいぶ変わると思う。うちも同じで、真夏に38℃まで上がる日が続く。毎晩上がったぶんを昼のうちに取り戻しきれないと、翌日はもっと不利な状態から始まるわけで、日ごとに悪くなっていくのは十分ありえる。 9. やらかし名無しさん 同じことをやったので笑えない。一週間の旅行に出る前、夫が「電気の無駄だから」と家じゅうの家電のコンセントを片っ端から抜いて回ったんだけど、そのうちの一本が大型冷凍庫だった。自家製のチキンスープが大量に、それから精肉店で買って真空パックにしてもらった肉が全部だめになった。生ぬるい冷凍庫に手を突っ込む瞬間の絶望、あれは本当にきつい。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) うちは子供が一晩じゅう蓋を開けっ放しにしていた。買い込んだ直後で、480リットルぶんの肉が入っていたときに。ステーキ用、ラム、鶏、部位もいろいろ揃えたところだった。あのときは泣いたかもしれない。 11. やらかし名無しさん 引っ越した先で、地下に置いた冷凍庫が壊れたと思い込んでいた時期がある。見に行くたびにちゃんと動いているのに、なぜか中身が凍りきらない。原因は、使っていたコンセントが部屋の照明スイッチと同じ配線になっていたことだった。部屋を出るときに電気を消すたび、冷凍庫の電源も一緒に切れていたわけです。 12. やらかし名無しさん(>>11への返信) それが一番タチが悪いパターンだ。確認しに行っているあいだだけは電気が点いていて、冷凍庫も元気に動いている。犯人が自分の目の前で正常に振る舞うので、証拠がまったく残らない。 13. やらかし名無しさん うちは自動でオン・オフできるコンセントに照明を一つ足しただけなのに、勝手に点くようになって数か月悩んだ。設定した覚えが本当になくて。点灯する時刻が日ごとに少しずつずれることに気づいて、ようやく「日の入りの1時間前に点ける」という昔の設定が残っているのを見つけて消せた。 14. やらかし名無しさん 今回の教訓は一つだけでいい。冷凍庫、冷蔵庫、水槽の設備、あとは家に置いてあるパソコン類。止まったら困るものの電源には、時間で勝手に切れる機器を挟むな。便利さのために失うものが釣り合っていない。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) どうしても消費電力を知りたいなら、時間設定の機能が付いていない、測るだけの電力計を使えばいい。それか、別の用途から使い回すときは必ず全部の設定を消してから接続する。今回の件、本当の落とし穴は使い回したことのほうだと思う。 16. やらかし名無しさん 自分も家の中の電気を食いそうな家電に、電力測定用のスマートプラグをいくつか挟んでいる。だから他人事にできない。投稿者とまったく同じ落とし穴に自分がはまる姿が、はっきり想像できてしまう。 17. やらかし名無しさん なぜ庫内に温度計を入れておかないのか、というのが正直な感想。今は一定の温度を超えるとスマホに知らせてくれるものが安く手に入るし、大型冷凍庫を使うなら本体より先にそれを買ったほうがいい。中身の値段を考えたら安すぎる保険だよ。 18. やらかし名無しさん うちは地下の冷凍庫の蓋が、入れた箱の一つが少しだけ大きすぎて閉まりきっていなかった。しかも4万5千円ぶんの冷凍食品を買い込んだ直後に。2日後に夕飯の材料を取りに降りたら全部緩んでいて、冷凍庫自体も10年以上使っていたせいかそのまま動かなくなった。新しいのは台所に置いている。二度と目の届かないところには置かない。 19. やらかし名無しさん 屋外の小屋に置いていた冷凍庫が止まったことがある。気づいたのは、匂いが小屋から家の前の私道まで届いたときだった。中身は狩りで分けてもらった肉と、手作りのソース用の野菜。掃除は思い出したくない作業で、結局まとめて庭に埋めた。あの光景は他人に見せられない。 20. やらかし名無しさん まあ、電気代の節約にはなったわけだ。しかも当初の目的は「どれだけ電気を使っているか知ること」だったんだから、ある意味では目的を上回る成果が出ている。中身と引き換えという条件付きで。 21. やらかし名無しさん 設置環境で本当に変わると思う。うちは引っ越しのときに中身を入れたままの大型冷凍庫をトラックに積んだけど、48時間後に降ろしても中はしっかり凍ったままだった。5月のフロリダで、外は涼しいなんて言える気温じゃなかったのに。 まとめ 「電気代がどれくらいかかっているか知りたい」という真っ当な動機から始まって、冷凍庫1台ぶんの食料を失う。しかも壊れた機械は一つもなく、全員が設定された通りに正しく働いた結果だというのが、この話のいちばん怖いところである。コメント欄は「一晩でそこまで緩むか?」という技術的な検証と、「うちもやった」の告白で二分された。旅行前に家じゅうのコンセントを抜いて回った夫、一晩開けっ放しの蓋、照明スイッチと同じ配線のコンセント——冷蔵庫の扉が半開きだった、ブレーカーが落ちていた、タイマー設定を消し忘れた。あの手の事故は、国が変わっても同じ顔でやってくるらしい。使い回す前に、前の設定を消す。それだけの話である。 元ソース: うっかり冷凍庫を毎晩オフにしていた話 The post 「上のほうの肉が、なんだか柔らかい」蓋が開いてたのかと思ったら、匂いが残りの疑問に全部答えた appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…