「今度こそ生活を立て直す」。そう決意して10食分の作り置きに挑んだ投稿者を待っていたのは、何の味もしない「濡れた豆」の山だった。原因は、まさかの「塩を一切使わないレシピ」。しかも本人には、ある決定的な発想が欠けていた――。海外掲示板がツッコミと実用アドバイスの二重奏になった、どこか身に覚えのある失敗談をどうぞ。 ※注:チリ(チリコンカン)は、豆と挽き肉をトマトや香辛料で煮込むアメリカの定番家庭料理。「作り置き(ミールプレップ)」は週末に平日分の食事をまとめて調理し、容器に小分けして保存しておく、アメリカの自炊派に人気の習慣。本文の金額はドルから日本円に換算している。 何をやらかした? 📌 投稿者は、一度も味見したことのないレシピでチリを10食分(食材費約6,000円)作り置きした。ところがそのレシピは、考案者が減塩中のため塩を一切使っていなかった。味は本人いわく「濡れた豆」。それでも「6,000円を無駄にしたくない」と意地で食べ続けて4日目。しかも本人には「塩は後からかけられる」という発想が、なぜか一切なかった。 事の発端 「今度こそ生活を立て直す」と決めた日曜日 先週の日曜日、投稿者は一念発起した。だらだらした食生活を改め、今度こそ自炊で生活を立て直す。その第一歩として選んだのが、週末に大鍋で一気に調理して容器に小分けしておく「作り置き」だ。これさえ仕込めば、平日は温めるだけでまともな食事にありつける。理屈の上では完璧な計画である。 選んだのは「高タンパク・塩なしチリ」のレシピ 投稿者がネットで見つけてきたのは、スロークッカー(材料を入れて放っておくだけで煮込みが完成する電気鍋)で作る高タンパクのチリのレシピだった。体にも良さそうだし、鍋に任せておけば失敗のしようがない。食材費は約6,000円。「思ってたより高くついた」とぼやきながらも、日曜のうちに巨大な一鍋を完成させ、10個の容器にきっちり詰めて冷蔵庫に積み上げた。このときの気分は、本人いわく「マジで無敵」。どこからどう見ても、意識の高い完璧な週末だった。 ただ一つ。投稿者は、このレシピを一度も味見したことがなかった。 やらかしの一部始終 月曜の昼、運命の一口目 月曜日の昼、職場のデスクで最初の容器を開けた投稿者は、意気揚々と一口目を口に運んだ。味がしない。何の味も、本当に、まったくしない。本人の表現を借りれば「濡れた豆」である。 「温度が足りないのかもしれない」 ここで投稿者は考えた。もっと熱くすれば味がするのかもしれない。電子レンジでもう一度加熱した。結果は、熱くなった濡れた豆だった。 レシピを読み返して判明した事実 席に戻ってレシピを読み返した投稿者は、ようやく気づく。レシピの考案者の女性は減塩中で、この料理には塩がひとつまみも入っていなかったのだ。つまり投稿者は、一度も味見したことのない、塩分ゼロのレシピを、いきなり10食分も作っていたことになる。 それでも食べる。6,000円を無駄にはできないから そしてここからが本題である。投稿者は、それでも食べ続けた。「6,000円分の食料を捨てるわけにはいかない」と自分に言い聞かせながら、投稿時点で無味のチリ生活4日目。火曜日にはタバスコのような辛いソースを買ってきて「少しはマシになったけど、正直あんまり変わらない」。残りはあと6食である。 その後 スレッドを開いた海外の読者たちは、ほぼ全員が同じことを思った。「塩、後からかければよくない?」。そう、この話の最大の謎はレシピでも減塩でもなく、投稿者に「食べるときに塩を足す」という発想が最初から最後までなかったことだった。数千件のツッコミを浴びた投稿者は、スレ本文の末尾にこう追記している。 「調理のあとから塩を足せるという情報が寄せられました。私は今、台所で塩の容器を、宇宙人のテクノロジーか何かのように握りしめて立っています。ありがとう。あと、お前ら全員嫌いだ」 残り6食の運命は、たった今この瞬間、大きく変わったのである。 海外の反応 1. やらかし名無しさん ……聞くのも申し訳ないんだけど、一応確認させてくれ。塩を自分で後からかけるって発想は、なかったの……? 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 追記を見ろ。「台所で塩の容器を宇宙人のテクノロジーみたいに握りしめてる」って書いてある。届いたんだよ、ついに文明が 3. やらかし名無しさん マヤ文明の古文書で読んだんだけどさ、「塩」というものは店で買えて、しかも調理のあとから料理に加えることすら可能だったらしい。まあ、そんなに賢いなら彼らは今も栄えてたはずだよな。うん、君が正しい。そのまま無味のチリを食べ続けてくれ 4. やらかし名無しさん 何かをこう……上からパラパラと振りかけられたらいいのになあ……そういう、白くて小さい粒みたいなやつを…… 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 振りかける……? それ専用の道具が必要になりそうだな。なんて呼ぼう、「振り出すための容器」とか 6. やらかし名無しさん これは釣りだろ。じゃなきゃ説明がつかない。大の大人が「塩は後から足せる」に気づかないなんてことある? 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) 釣りじゃないとしても謎は残るぞ。チリの標準的な香辛料が入ってたら、塩がなくても「完全に無味」にはならないはずなんだよ。つまりこれは塩以前の問題 8. やらかし名無しさん 塩の件はいったん置いとくとして、「もっと熱くすれば味がするかも」って発想のほうが気になって仕方ない。味覚ってそういう仕組みじゃないんだよ 9. やらかし名無しさん(>>8への返信) この流れを見るに、投稿者は塩に限らず、食べ物の仕組み全般についてよく分かってない説が濃厚になってきたな 10. やらかし名無しさん みんな「塩を足せ」一色だけどさ、コーンチップスとチーズをのせてナチョス風にするって手もあるぞ。自分の可能性を狭めるなよ 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) 残念だけど無理だな。だってそのやり方、レシピに書いてないもん 12. やらかし名無しさん そもそも香辛料は何かしら入れたの? チリを作って「何の味もしない」って、ある意味で逆にすごい記録だと思うんだけど 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) ほんとそれ。チリパウダー、クミン、カイエンペッパー、香辛料なんて大体カロリーゼロなんだから好きなだけ入れればいい。減塩したい人向けの塩不使用ミックススパイスだって普通に売ってるしね 14. やらかし名無しさん 料理をする人間が例外なく必ずやっていることがある。「味見」っていうんだけど、聞いたことないかな 15. やらかし名無しさん 真面目に助言すると、無味の原因は塩だけじゃなくて香辛料の絶対量だと思う。クミン、パプリカ、ニンニク、唐辛子がちゃんと入っていれば、塩ゼロでも風味はあるはずなんだ。教訓は2つ。①初めてのレシピはまず1人前だけ作って、口に合うか確かめてから大量調理する。②調理中に味見して、その場で直す。ネットのレシピは香辛料が控えめすぎることが多くて、うちではいつも3〜4倍に増やしてる。……あとさ、チリ10食分で6,000円って高すぎない? 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) 最後の一文で笑った。確かに1食600円のチリはおかしい。豆が主役の料理だぞ、その半分で作れる 17. やらかし名無しさん 一番すごいのはさ、この人「塩を足す」の代わりに「掲示板に長文を投稿する」を選んだんだぜ。人間の頭の中って本当に不思議だ 18. やらかし名無しさん 「スラップ・ヨ・ママ」(アメリカ南部ルイジアナ生まれの万能シーズニング)を入れとけ。大抵のものはあれでうまくなる 19. やらかし名無しさん(>>18への返信) 知ってるぞ、お前どんな料理の悩みにもそれ言ってるだろ 20. やらかし名無しさん ところで10個の容器、冷凍はしてるんだろうな? 冷蔵のままなら、10日目のチリを食べるのは正直おすすめしない。味の前に体の心配をしてくれ。あと繰り返すけど、足りてないのは塩だけじゃないからな 21. やらかし名無しさん 元スレのタイトル、正しくはこうだろ。「やらかした。料理のあとから塩を足せることを、この歳まで知らなかった」 まとめ 一度も味見していないレシピを、いきなり10食分。しかも塩ゼロ。海外の反応は「後から塩をかければいい」の大合唱と、それに気づかなかった投稿者への愛のあるツッコミ、そして意外と本格的な料理アドバイスに分かれた。それでも「もったいないから食べ切る」という根性だけは、誰もが認めるところである。初めてのレシピはまず1人前から、そして味見を忘れずに――今夜から使える教訓だ。 元ソース: 一度も味見したことのないレシピを10食分も作り置きしてやらかした The post 「今、台所で塩を宇宙人のテクノロジーみたいに握りしめてる」作り置き10食分の告白に、まさかの追記が付いた話 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…