「思い知らせてやろう」と思った瞬間から、たいていの失敗は始まっている。毎月きっちり折半のお金を払ってくれないルームメイトに一泡吹かせようとした投稿者は、給油代を渋られた腹いせに、そのまま高速道路を走り続けた。ガソリンが尽きるまで。車が本当に止まったのは、深夜11時40分、真っ暗な路肩の上だった。 ※注:アメリカでは友人同士で部屋を借り、家賃も光熱費も毎月折半して払うルームシェアがごく普通の暮らし方です。また高速道路の路肩に停まるのは日本以上に危険で、時速100kmを超えて走る後続車に追突される事故が毎年起きています。 何をやらかした? 📌 毎月の折半を払わないルームメイトに「思い知らせてやろう」として、給油を断られた投稿者はそのまま高速道路を走り続けた。深夜11時40分、車は本当にガソリンを使い切って路肩に停止。頼れる相手はルームメイトのきょうだいだけで、投稿者自身も一緒に、寒風の吹く路肩で立ち往生することになった。 事の発端 毎月「金曜に払うわ」と言い続ける同居人 投稿者のルームメイトは、家賃と光熱費の自分の取り分を、毎月かならず払い忘れる。しかも一度も悪びれない。「あ、ごめん、金曜に渡すわ」と言い、その金曜が来ると翌週になり、その翌週にはまた別の言い訳が用意されている。結果として投稿者は毎月150〜300ドルを、相手が思い出す気になるまで肩代わりし続けていた。 ※ 1ドル=約150円として、およそ2万2500〜4万5000円。毎月これを立て替えるのは、決して小さい負担ではない。 怒らずに軽く流してみた。リマインドの連絡も入れてみた。二人で共有する支払い管理の表まで作った。どれも三日ともたなかった。投稿者は「何をやっても定着しない」と書いている。 「車の調子が変でさ」 そんな週に、ルームメイトが「自分の車の調子が変だから、コンサートまで乗せていってほしい」と言い出した。投稿者にはその意味が分かっている。要するにガソリンが空で、しかも警告灯が点いているのを見て見ぬふりしているのだ。 それでも投稿者は「いいよ、ただしガソリン代は君が出して」と条件を付けた。ルームメイトは「もちろん」と即答した。車で45分。会場に着いて、二人ともちゃんと楽しんだ。ルームメイトは物販で60ドル分のグッズを買っていた。投稿者は内心「まあ、それは本人の金だし」と飲み込んだ。この時点でおかしいと気づくべきだったのだが、楽しい夜だったのだ。 ※ 60ドル=約9000円。ライブ会場のTシャツ1枚とタオル、くらいの買い物。 やらかしの一部始終 「財布、部屋に置いてきたわ」 帰り道、投稿者が燃料計をちらっと見ると、思っていたより残りが少ない。ちょうどよくガソリンスタンドがあったので車を入れ、「じゃあカードで払っといて」と声をかけた。 ルームメイトはポケットをぽんぽんと叩き、笑ってこう言った。「あー、財布、部屋に置いてきたわ」。投稿者は黙って相手の顔を見た。ルームメイトは続けた。「大丈夫だよ、立て替えといてくれれば、あとで送るから」。 ここで投稿者は、自分でも認めているとおり、進む方向を間違える。普通に自分のカードで払っておいて、支払いの話は帰ってからする。それでよかった。ところが投稿者の頭に浮かんだのは「よし、今日こそ思い知らせてやる」だった。 「いや、いいわ。このまま帰る」 投稿者は「オッケー、分かった」とだけ言って、給油せずにそのまま高速道路に戻った。ルームメイトが「え、ガソリン入れないの?」と聞くと、「ん、平気平気」と答えた。 平気ではなかった。 10分ほど走ったところで、エンジンが軽くつっかえるような音を立て始めた。ルームメイトは黙り込んだ。投稿者は「まだ平気」という顔をしていたが、内心はもう平気ではないと分かっている。そして車は、これ以上ないほど劇的に、路肩へと滑り込んで停まった。時刻は深夜11時40分。 寒い。真っ暗。すぐ横を車が猛スピードで走り抜けていく。そして、この瞬間に、ルームメイトが突然「あ、財布、別のジャケットに入ってたわ」と思い出したのである。 その後 頼れる相手が他になく、二人はルームメイトのきょうだいに電話をかけた。ガソリンを持ってきてほしい、と。彼女は当然のように激怒して現れた。朝6時から仕事だというのだ。 到着を待つあいだ、ルームメイトはこの状況を冗談にしようとした。投稿者はそこで完全に切れた。「もう何も立て替えない。光熱費の肩代わりもしない。チケットの代金も出さない。何ひとつだ」と言い切った。三日前どころか、この数か月ずっと言えなかったことを、寒い路肩でようやく口にしたことになる。 家に帰ってからも言い合いは続いた。ルームメイトいわく「大げさすぎる」「わざとガス欠にして分からせようとするなんて子どもっぽい」「危険な目に遭わせただろ」。投稿者は書いている——最後のひとつについては、たしかにそのとおりだ、と。いまルームメイトは不貞腐れて、「きょうだいの前で恥をかかされた」と言い続けているらしい。 投稿は、投稿者が自宅アパートの前に停めた車の中から書かれている。まだ部屋に入る気になれないのだという。「20ドル分だけガソリンを入れて、支払いの話は後でやればよかった。本当にそれだけの話だったのに」——これが本人の結論である。 ※ 20ドル=約3000円。この3000円をケチったせいで、深夜の高速で立ち往生することになった。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 今回に限っては、また黙って払って後日ぐちぐち言うより、よっぽど効いたと思う。お金の話は口で百回言うより、一度きまずい思いをしたほうが記憶に残るので。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) たぶん次からは、出かける前にちゃんと財布の場所を思い出すようになるんじゃないかな。人間、寒い路肩で30分立たされると急に記憶力がよくなる。 3. やらかし名無しさん そもそも財布がないのに、どうやって会場で9000円分のグッズを買ったんだろう。そこだけ物理法則が働いていないので、誰か説明してほしい。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) しかも路肩で立ち往生した瞬間に「あ、別のジャケットに入ってたわ」だからね。財布を探すタイミングを完全に間違えている。 5. やらかし名無しさん 相手の銀行になるのが嫌なら、銀行をやめるしかない。窓口を開けっぱなしにしているのは結局こっちなんだから、閉めるのもこっちの仕事だと思う。 6. やらかし名無しさん 気持ちはよく分かるけど、ガソリンを使い切るまで走らせるのは車にかなり悪い。タンクの底に溜まった汚れや水分を燃料ポンプが吸い上げて、あとから高い修理代になって返ってくる。 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) 燃料ポンプの交換、うちの車は9万円くらいだった。3000円の給油をケチって9万円の請求を引くのは、さすがに割に合わないと思う。 8. やらかし名無しさん 誰も怪我をしなかったのが一番の収穫。深夜の高速の路肩は本当に危ないので、あそこで止まるくらいなら、次の休憩所まで気まずい沈黙のまま走ったほうがまだいい。 9. やらかし名無しさん 大学のときに同じことがあって、最終的に30万円くらい貸したままになった。「テレビとゲーム機を売って足しにするわ」と言った翌日に、なぜか全額まとめて振り込まれてきたよ。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) お金がないんじゃなくて、支払う順番の一番下に置かれているだけなんだよね。順番を上げてもらうには、こっちが本気だと分かってもらうしかない。 11. やらかし名無しさん これからは出かける前に「財布見せて」でいいと思う。冗談っぽく言えば角も立たないし、それで機嫌が悪くなるようなら、その時点で答えが出ている。 12. やらかし名無しさん 恥ずかしいのは、きょうだいに知られたことじゃなくて、毎月自分の分を払っていないことのほうでしょう。順番が逆になっているのを本人だけが気づいていない。 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) 「人前で恥をかかせた」という言い分、中身はだいたい「身内にバレたのが嫌だった」なんだよね。 14. やらかし名無しさん うちも一度、立て替えを全部やめて現金の前払いに切り替えたことがある。半年たった頃に本人から「もう普通に戻していい?」と言ってきて、それ以降はきれいに払うようになった。 15. やらかし名無しさん 燃料の警告灯が点いてから何km走れるかを身をもって知れた、という一点だけは実用的な情報だと思う。車種によって全然違うので、できれば安全な下道で試してほしいけど。 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) それ、取扱説明書にはっきり書いてないんだよね。うちのは警告灯から50kmくらい持つけど、隣の家の車は10kmで止まったらしい。 17. やらかし名無しさん こっちだとロードサービス(会員制で、ガス欠なら燃料を届けに来てくれるAAAなどが有名)に入っておくと、こういう夜に身内を叩き起こさずに済む。年会費のもとは一晩で取れる。 18. やらかし名無しさん 一番かわいそうなのは朝6時から仕事なのに呼び出されたきょうだいで、この人にだけは投稿者もルームメイトも、そろって菓子折りを持っていくべきだと思う。 19. やらかし名無しさん(>>18への返信) 真夜中に電話で叩き起こされて、寒い高速までガソリンを運ばされて、着いてみたら成人男性が二人で言い合いをしている。想像するだけで気の毒すぎる。 20. やらかし名無しさん やり方は間違っていたけど、「もう立て替えはしない」と口に出せたのは大きい。何か月も言えなかったことを言えたんだから、高い授業料だと思って前に進んでほしい。 まとめ 毎月の立て替えに疲れた投稿者が選んだ「思い知らせる」という手段は、結局いちばん高くついた。海外の反応は「財布がないのにグッズは買えるのか」というルームメイトへのツッコミが多数を占めつつ、「燃料ポンプが心配」「路肩は危ない」という現実的な心配、そして「朝6時から仕事のきょうだいが気の毒」という同情でまとまっている。3000円をケチって深夜の高速で立ち往生——それでも、何か月も言えずにいた「もう立て替えない」をようやく口にできたのなら、授業料としてはそこまで悪くないのかもしれない。 元ソース: やらかした:思い知らせてやろうとして、わざと高速道路でガス欠になった The post 「財布、別のジャケットだったわ」深夜11時40分、高速の路肩でルームメイトが思い出したこと appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…