「ピクルスなんて、どれを買っても似たようなものでしょ」——そう思っていた人が、ある夜、買ってきたばかりの容器を片手にシンクの前に立ち、中身をひとつ残らず平らげました。おいしかった。最高だった。そう思えたのは、そこから2時間だけ。海外の掲示板に投稿されたのは、酒を一滴も飲んでいないのに二日酔いになった男の告白です。 ※注:アメリカのディルピクルス(きゅうりを酢・塩・ハーブで漬けたもの)は、日本の「きゅうりのQちゃん」のようなご飯のお供とは別物で、酢と塩気がかなり強め。瓶や容器から直接つまんで食べる、スナック菓子に近い立ち位置の食べものです。文中の「グリロズ」は要冷蔵タイプの人気ブランド、「マウント・オリーブ」「ヴラシック」「クラウセン」はスーパーの棚でおなじみの定番ブランド。またアメリカのピクルスは黄色い着色料で鮮やかな黄緑色に染めた商品が多く、着色料を使わないものは色が薄くぼんやりして見えます。 何をやらかした? 📌 ルームメイトが毎晩うまそうに食べていたピクルスを、ついに自分でも1パック購入。シンクの前に立ったまま容器ごと完食したところ、2時間後に猛烈な腹痛。その後は一晩中トイレとベッドを往復し、翌日は脱水でひどい二日酔いのような状態に。値段は4ドル(約600円)。 事の発端 ピクルスにはうるさいつもりだった 投稿者は自称「昔からのピクルス好き」。子どものころからマウント・オリーブや、ヴラシックの小さいディルピクルスを食べて育ちました。役目はきちんと果たしてくれる、特に語ることもない、ずっとそういう存在だったといいます。だからこそ「ピクルスがこれ以上うまくなりようがない」と本気で思い込んでいました。 ルームメイトの夜11時の儀式 ところが数か月前から、同居しているルームメイトが妙なものを買ってくるようになります。グリロズのディルピクルス。冷蔵コーナーに置いてある、ちょっと高いやつです。ルームメイトは夜11時ごろになると冷蔵庫の扉を開けっぱなしにしたまま、容器から直接それをつまんで食べる。投稿者はその光景を横目に見ながら「さすがにやりすぎでは」と思っていました。 「色が薄いから大したことないだろう」 それでも自分では一度も手を出しませんでした。理由のひとつが見た目です。グリロズは着色料を使っていないぶん、投稿者が慣れ親しんだ鮮やかな黄緑色ではなく、どこか青白くて頼りない色をしていました。「アメリカ人らしい判断でしょ」と本人も自嘲していますが、要するに色の派手さで味を判断していたわけです。この思い込みは、のちに完膚なきまでに叩き直されることになります。 やらかしの一部始終 ついに自分用に1パック買った 2日前、投稿者はとうとう根負けして、自分用に1パック買ってきました。そして帰宅するなり、キッチンのシンクの前に立ったまま食べはじめます。ルームメイトはソファからその様子をにこにこ眺めていたそうです。投稿者いわく「いたずらっ子みたいな笑い方だった」。彼はこの先に何が待っているか、たぶん最初から分かっていました。 「たぶん人生で一番うまいピクルスだ」 味は文句なしでした。歯ごたえがしっかりしていて、酸味の加減もちょうどいい。気分よく食べ進めているうちに、投稿者は容器の中身を全部たいらげてしまいます。そしてルームメイトに向かって、こう宣言しました。「これ、人生で一番うまいピクルスかもしれない」。ここまではただの、幸せな食レポです。 2時間後、おなかが鳴りはじめた 異変が起きたのは、それからおよそ2時間後。おなかの奥から聞いたこともない音が鳴りはじめました。さらに1時間後には、トイレの床にうずくまることになります。戻ってきたのはほとんど酢そのもので、ピクルスは形をまったく崩さないまま出てきたそうです。本人いわく「そのまま容器に詰め直せそうだった」。どうやら噛まずに、蛇のように丸のみしていたらしいと気づいたのはこのときでした。そして本人が「詳しくは書かないが、出ていくときもピリッとしていた。そんなことがありうると初めて知った」と書き残している通り、事態は上と下の両方で進行していきます。 その後 その夜はほとんど眠れませんでした。トイレ、ベッド、またトイレ。この往復を朝まで繰り返し、翌日にはすっかり脱水状態です。頭に煉瓦が詰まっているみたいに重く、まっすぐ立てず、光が目に刺さる。飲んでいないのに、症状だけは完全に二日酔いでした。投稿者はこの体験を、こう総括しています。「4ドル出せば、酒の悪いところだけを全部まとめて味わえる。しかもピクルス味で」。 ちなみに、これだけの目に遭ってもピクルスをやめる気はないようで、コメント欄では「1日2本まで」という上限を自分に課したことを報告していました。ルームメイトのあの夜11時の習慣にも、すっかり染まってしまったとのことです。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 何百年経っても人類は同じことをやってる。うまいものを見つけた人間が限界まで食べて、そのあと全員同じ顔で後悔する。この構造だけは文明がどれだけ進んでも一ミリも変わらないんだな。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 昔の掲示板に転がってた武勇伝も、だいたいこの型だった。「発見した」「うまかった」「全部食った」「地獄を見た」の四段構成。名作の条件をきっちり満たしてる。 3. やらかし名無しさん 食感はどんな感じ? 普段はクラウセンを買ってて、あのバリッとした歯ごたえが気に入ってるんだけど、新しいのも試してみたい。もちろん容器ごと一気にいったりはしない前提で。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) グリロズが要冷蔵なのは、そのぶん作りたてに近いから。生のディルとにんにくと香辛料がそのまま入ってるので、常温の棚に並んでるやつとは香りの立ち方が完全に別物だよ。 5. やらかし名無しさん 子どものころ漬け汁を飲むのが大好きで、ある日コップ4杯ぶんくらい一気にいったことがある。あれは間違いだったと身をもって学んだ。今も飲むけど、ワインみたいに少量をちびちびやってる。 6. やらかし名無しさん(>>5への返信) 漬け汁は塩分補給になるので、マラソンやトライアスロンの選手のあいだでは足がつるのを防ぐ定番ドリンクらしい。ちびちび飲むというのは、実はかなり理にかなってる。 7. やらかし名無しさん 酢の強いものを、ほかに何も食べずに大量にいくのは本当にやめたほうがいい。熱を出して寝込んだとき、さっぱりするからと酢の物ばかり食べ続けて、あとで死ぬほど後悔した側からの忠告です。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) 投稿者だけど、まさにその感覚だった。空腹だったわけでもないのに、出てきたのがピクルスと漬け汁だけというのが自分でも意味が分からなかったよ。 9. やらかし名無しさん 瓶ごと一気に食べる人とか、みかんを20個食べる人って、要するに人間版の犬なのでは。うちの犬がいつもやってることと、構造がまったく同じなんだよな。 10. やらかし名無しさん グリロズは間違いなく最高クラス。ただ、ヴラシックの甘辛いチップスタイプも侮らないでほしい。冷蔵庫の扉を開けっぱなしにして立ったまま食べる、これが唯一の正しい食べ方です。 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) 投稿者です。自分も完全にそのスタイルになってしまった。今までの自分のピクルス選びが、そもそも大したことなかっただけらしい。 12. やらかし名無しさん たぶん塩分の摂りすぎだと思う。体が「これは自分が漬けられかけてる」と判断して、中身を全部出して持ち主を助けにいったんだろうな。この件、本にして出したほうがいい。 13. やらかし名無しさん 砂糖のかわりに糖アルコールを使ったグミを一袋いってしまった人たちのレビュー欄を思い出した。うまいものを一気に食べたときの人体の反応って、だいたい同じところに着地するらしい。 14. やらかし名無しさん うちは何代も前から自分で漬けてる家系なんだけど、市販品はどれもそこそこ止まりだと思ってる。自分で漬けるのが一番だし、思われてるほど難しい作業でもないよ。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) 人生でいちばんうまかったピクルスは、友人が自分で漬けたやつだった。そして人生でいちばんまずかったピクルスも、同じ友人が漬けたやつだった。 16. やらかし名無しさん 漬け汁は、残ったハーブごとサラダのドレッシングに混ぜると本当にうまい。……ただしそれは、あなたの体調が完全に戻ってからの話だけどね。今すぐ試そうとしないように。 17. やらかし名無しさん(>>16への返信) 投稿者です。さすがに反省して、今は「1日2本まで」という上限を自分に課しました。守れるかどうかは正直まだ自信がない。 18. やらかし名無しさん(>>17への返信) まだ食べ続けてるのが信じられない。自分は一度でも吐いた食べものは、その時点で人生から永久追放することにしてるんだけど。 19. やらかし名無しさん 20年前のある一件以来、特定の酒の匂いを嗅いだだけで胃がひっくり返るようになった。体は本当に忘れてくれないんだよ。よく平気でまた容器に手を伸ばせるな……。 20. やらかし名無しさん 温かいじゃがいもを漬け汁であえてからポテトサラダにすると、塩気と風味を吸ってものすごくうまくなる。姉はツナにも入れてるらしいけど、そっちは食べないので保証はできない。 21. やらかし名無しさん 「4ドルで酒の悪いところだけ全部味わえる、しかもピクルス味」という締め方が完璧すぎる。この一文にたどり着くために、あの一晩があったんじゃないかとすら思えてくる。 まとめ おいしいものを見つけた喜びと、加減を知らない食欲が正面衝突した結果の一晩でした。コメント欄はピクルス談義の品評会と、同じ轍を踏んだ人たちの体験談でにぎわい、犯人を「塩分」と見る意見も多数。それでも投稿者は、今日もピクルスを食べています。1日2本まで、という約束つきで。おいしいものほど、一度に全部いってはいけないという話でした。 元ソース: ピクルスを1パック丸ごと食べて、心の底から後悔した The post 「4ドルで酒の悪いところが全部味わえる。しかもピクルス味」1パック完食した男の翌朝 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…