頼まれごとは、たった一行だった。「夫のデイブに、マイクさんの家でワインを飲んでるって送っておいて」。投稿者は言われたとおりに送信し、スマホを置いてプールに飛び込んだ。1時間後、水から上がってスマホを拾うと、デイブから十数通のメッセージが並んでいた。ただしそれは、送るはずだったデイブではなかった。 ※注:米国の郊外の住宅街では、庭にプールのある家がそれほど珍しくなく、天気のいい休日に「今日プールやるから寄ってよ」と近所同士で気軽に声をかけ合う付き合いがある。今回の集まりも、その延長線上にあるごく普通の昼下がりだった。 何をやらかした? 📌 近所の奥さんに「夫のデイブに伝言を送っておいて」と頼まれた投稿者が、連絡先に入っていた名字のよく似た別人のデイブに送信してしまった。その「間違ったデイブ」のほうは、ちょうど妻が外出中で、しかも以前から妻とある特定のマイクとの距離感を気にしていたらしい。投稿者がプールでビールを飲んでいた1時間、受け取った側の家では、まったく別の1時間が進行していた。 事の発端 プールのある家に集まった昼下がり 投稿者が住んでいるのは、近所同士が普通に顔見知りになっている住宅街。その一軒、マイクさんの家には庭にプールがある。この日はマイクさんの声かけで、投稿者を含む数人の住人が集まっていた。音楽をかけて、ビールとワインを開けて、水に浮かべる浮き輪も出して。絵に描いたような郊外のプール日和である。 犬の散歩の途中で合流した奥さん そのうち、別の近所の奥さんが犬を連れて家の前を通りかかった。マイクさんのプールは家の裏手にあるが、道路からも一部は見える。投稿者たちは手を振って声をかけ、「こっち来なよ」と誘った。奥さんは「いいわね」と門から入ってきて、ほどなく誰かからワインのグラスを渡されていた。 10分ほど経ったところで、奥さんがふと気づく。犬の散歩に出たきり、ずいぶん時間が経っている。家にいる夫のデイブさんが心配しているかもしれない。そこで彼女は投稿者に頼んだ。 「ねえ、ちょっとお願い。スマホ持ってきてないの。デイブに『マイクさんちに寄ってワイン飲んでる』ってひと言送っておいてくれない?」 「了解」。投稿者はスマホを取り出し、こう打って送った。 「お知らせしときますね。奥さん、マイクさんの家でワイン飲んでますよ」 やらかしの一部始終 そのままプールで1時間 送信を終えた投稿者は、スマホを置いてプールに飛び込んだ。浮き輪の椅子に体を預け、ビールを飲みながら1時間ほど午後を満喫する。やがて水から上がり、時間を確認しようとスマホを拾い上げた。 デイブさんから、十数通のメッセージが来ていた。 「デイブ」は、もう一人いた 送り先が違っていた。投稿者の連絡先には、名字だけがよく似た二人の「デイブ」が登録されていたのである。本人の説明を借りるなら、「デイブ・スミス」と「デイブ・スミザーズ」ほどの違い。伝言を届けるべきだったのは後者で、実際に届いたのは前者だった。 そして、間の悪さがこの日は重なった。 まず、この「間違ったデイブ」の知り合いにも、マイクという名前の人が何人かいた。 さらに、ちょうどその時間、彼の妻も用事で家を空けていた。 いちばんまずいことに、彼はもともと、妻とある特定のマイクとの距離感について思うところがあったらしい。 投稿者が浮き輪の上でビールを飲んでいたその1時間、この人は結婚生活で最悪の1時間を過ごしていた。 十数通の内訳 届いていたメッセージは、だいたいこんな流れだったという。 「は? あいつはウォルマート(米国のどの町にもある大型スーパー)と図書館に行くって言ってたんだが」 「なんで知ってるんだ? でも、教えてくれてありがとう」 「電話したけど出ない」 「かけ直してきて、ウォルマートにいると言い張ってる。そっちからマイクと一緒にいるのが見えるか? 写真を撮って送ってくれないか」 「やっぱりそうだったのか。前から分かってたんだ」 「おい、どういうことだよ」 おまけに、間違ったデイブさんの奥さんからも1通届いていた。 「私のこと、なんででたらめ言いふらしてるわけ?」 投稿者は数秒間、画面を見つめたまま「魂が体から抜けていった」と書いている。 その後 我に返った投稿者は、すぐに二人へ同じ訂正を送った。 「すみません、デイブ違いでした。デイブ・スミザーズに送るつもりだったんです。混乱させて申し訳ない」 そのうえで投稿者が取った行動は、本人いわく「いちばん責任ある対応」。ビールを2本つかんでプールに戻り、しばらく宇宙から身を隠すことにしたのである。 あとでもう一度スマホを確認すると、やりとりは45分ほど途切れていた。そして最後に、間違ったデイブさんから1通だけ届いていた。 「あんたがどれだけの騒ぎを起こしたか、分かってないだろ」 その先どうなったのかは、投稿者も書いていない。あちらの家で何が話され、どう決着したのか(あるいはしていないのか)は分からないままである。 ちなみに、本来送るはずだった正しいデイブさんはというと——奥さんの犬の散歩がいつもより長引いていたことに、そもそも気づいてすらいなかったらしい。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 確かに誤送信はやらかしなんだけど、たった1通のメッセージで1時間のうちにあそこまで話が転がる時点で、あの夫婦はもともと相当なものを抱えてたと思う。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) とはいえ火をつけたのは投稿者なんだよな。もともとガスが漏れてた部屋だったにせよ、そこでマッチを擦ったのは間違いなくあんただ。 3. やらかし名無しさん 文面がまずかった。「奥さんから伝言です。マイクさんの家にいるそうです」と書いていれば何も起きなかった。とはいえ、それにしても早とちりが過ぎるだろあのデイブさん。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) 次からは自分のスマホを貸して本人にかけてもらうか、「奥さん、マイクさんちの集まりに寄ったそうです。伝言でした」みたいに誤解しようのない書き方にするのが安全だと思う。 5. やらかし名無しさん 伝言はこうやって劣化する。「病院の前でパンクしたから夕食に遅れるって夫に伝えて」→「奥さんが事故で病院に運ばれました。たぶん助かりません」 6. やらかし名無しさん(>>5への返信) 例えが的確すぎて笑ったけど、この投稿の1通も構造は同じなんだよな。書いてある事実は合ってるのに、頼まれてもいない含みだけが増えている。 7. やらかし名無しさん 不謹慎だけど面白い。そして関係が健全だったら、この1通は何の影響もなかったはずなんだ。自分なら「これ、俺じゃなくて他の誰かに送るつもりだったんじゃないか」とまず疑う。 8. やらかし名無しさん(>>7への返信) 自分も「ああ、買い物のついでに近所に寄ったんだな」で終わる。写真を撮って送ってくれとまで言い出す時点で、問題は誤送信じゃなくてそこだよ。 9. やらかし名無しさん 「あんたがどれだけの騒ぎを起こしたか分かってないだろ」って言われてもな。普通の信頼が残ってれば、返事は「え、そうなの?」か「いや、あいつウォルマートにいるはずだけど」で終わってた話だ。 10. やらかし名無しさん 言葉選びが軽率だったのは本当だと思う。しかもその1通を投げたあと、1時間まるまる会話から消えるのがいちばんきつい。誰だってあの空白の時間で最悪の想像をする。 11. やらかし名無しさん(>>10への返信) 「ビールを2本つかんでプールに戻り、しばらく宇宙から身を隠すことにした」の一行が好きすぎる。判断としては最低なんだけど、たぶん自分も同じことをする。 12. やらかし名無しさん あの結婚生活はもともと火薬の樽の上に座っていた。投稿者がやったのは火花を少し飛ばしたことだけで、樽を置いたのは投稿者じゃない。順番を間違えないほうがいい。 13. やらかし名無しさん 「どれだけの騒ぎを起こしたか分かってないだろ」と、正しいデイブが散歩の長さにすら気づいていなかった、が同じ日の同じ町で並行して起きているのが最高だ。人間って本当に幅がある。 14. やらかし名無しさん この話で唯一の勝者は正しいデイブだと思う。何も気づかず、何も疑わず、奥さんが少し長めに散歩して帰ってきただけの平和な午後を過ごしている。この心の持ちようは見習いたい。 15. やらかし名無しさん(>>14への返信) というか正しいデイブはなんでプールに呼ばれてないんだ。奥さんだけワインを飲んでいて、夫は家で普通に留守番している構図、地味に気になってきた。 16. やらかし名無しさん 自分がいちばん気になったのは、1時間ずっとプールでビールを飲みながら、一度もトイレに上がっていないところなんだが。スマホを見る機会、その間に何回かあっただろ。 17. やらかし名無しさん スマホを持たずに犬の散歩に出る人がまだいることに驚いている。しかもその場で近所の人に代筆を頼むという発想も、今どきなかなか出てこない気がする。 18. やらかし名無しさん(>>17への返信) いや、1時間スマホを見ないでいられる投稿者のほうがすごいよ。うちは通知が鳴らない時間が続くと逆に落ち着かない。むしろ健全なのはあっちだと思う。 19. やらかし名無しさん これは普通にやらかしなので、そこそこ付き合いのある相手なら、菓子折りでも持って一度顔を見せに行ったほうがいい。文字だけの謝罪は、あの状況だとどうしても軽く見える。 20. やらかし名無しさん できすぎている気がする。名字だけ似た同名の知り合いが2人いて、相手の妻がちょうど外出中で、しかも前から特定のマイクを気にしていた。条件が全部そろいすぎだろ。 21. やらかし名無しさん(>>20への返信) そこは分かるけど、連絡先に「デイブ・○○」が2件入っているのは本当によくある。うちのスマホにも同じ下の名前が3件あって、送る直前に毎回どれか分からなくなる。 22. やらかし名無しさん 教訓としては、人の伝言を代わりに送ったら、しばらくスマホを手元に置いておけ、ということだと思う。返事が来る前提で送らないと、こういう空白の1時間ができあがる。 まとめ 近所の奥さんに頼まれたひと言の伝言が、名字のよく似た別人のデイブに届き、投稿者がプールで浮いている1時間のあいだに、よその家でまったく別の1時間が進行していたという話。コメント欄は「文面が軽率すぎる」派と「1通で崩れる関係のほうが問題」派に割れたが、どちらの側も一致していたのは、他人の伝言を代わりに送るなら、送信ボタンを押したあとこそ画面を見ておけ、という一点だった。 元ソース: 友人に「奥さんが浮気してますよ」とうっかり送ってしまった The post 「奥さん、マイクさんの家でワイン飲んでますよ」——送り先が別人のデイブだった午後 appeared first on やっちまった!海外のやらかし告白.…