
1: 匿名 2026/08/17(月) 07:40:11 朝日新聞好きなプラモで年130万円 66歳、挫折からの逆転セカンドライフ:朝日新聞 栃木県足利市の山あい。豊かな緑と野鳥の声に囲まれた一軒家の2階に、小澤恭一郎さん(66)の仕事場がある。 室内には作業机を囲むように塗料や工具が整然と並び、その傍らにはパソコンと3Dプリンターが置か…依頼を受けたバイクの模型を製作中の小澤恭一郎さん栃木県足利市の山あい。豊かな緑と野鳥の声に囲まれた一軒家の2階に、小澤恭一郎さん(66)の仕事場がある。室内には作業机を囲むように塗料や工具が整然と並び、その傍らにはパソコンと3Dプリンターが置かれていた。部屋の片隅には、完成したばかりだという戦闘機のプラモデルがあった。全長約50センチ。見事な迷彩塗装が施された機体を裏返すと、内部には細かな配線や部品がびっしりと組み込まれている。その大半は、もともとのキットにはないディテールを、小澤さんが自作して加えたものだ。楽しくてたまらない「ブラック企業」小澤さんが手がけるのは、依頼を受けてプラモデルを完成させる「製作代行」だ。午前4時から作り始めることもある。食事をしたり、妻の買い物に付き合ったりする時間を除けば、一日に十数時間、机に向かう。「自分で自分を雇うブラック企業だよ」小澤さんが製作した飛行機模型の機体下面。内部のディテールを3Dプリンターで自作した部品や糸はんだなどで追加した笑いながら見せてくれた戦闘機の製作期間は約3カ月、作業時間は300時間を超えた。製作代金は17万円。作業時間で割れば1時間あたりの収入は500円ほどだが、不満はない。「どこがそんなにおもしろいのか、自分でも分からない。だけど、バイク模型の燃料タンクに細い線を一本描くだけでも楽しい」極細の筆を持ち、息を止めて線を引く。ほかのことは考えず、目の前の小さな部品だけに集中する。その間は老後の不安も過去の失敗も頭から消え、ただ充実した時間だけが過ぎていく。「定年で仕事を辞めたらテレビを見て過ごすだけ。それじゃ人生、面白くない。やっと自由になれるんだから」ネットで「プラモデル 製作代行」と検索すると、小澤さんのサイト「森のワークベンチ」が上位に表示される。依頼は全国から届き、半年先まで予約が埋まる。昨年の売り上げは約130万円だった。大もうけはできないが、年金と合わせれば暮らしていける。好きなことが暮らしを支える大切な柱になった。◇どん底から始まった「稼ぐ力」の模索名古屋市で育ち、印刷会社に勤務した後、結婚を機に秋田県へ移って妻の実家の事業を継いだ。ところが49歳のころ、経営が破綻(はたん)した。弁護士に対応を委ねつつ、自身は短期賃貸マンションで息を潜めるようにして1カ月を過ごした。60代で挑んだ3Dプリンターや動画配信の独学、痛恨のミスまで。趣味を「事業」に変えた試行錯誤に迫ります。定年後の生き方に直結する実践的なヒントが詰まっています縁のなかった足利市へ移り…この記事は有料記事です。残り1755文字有料会員になると続きをお読みいただけます。…