1 名前:煮卵 ★:2026/07/26(日) 11:09:39.22 ID:dlJrWKcz9.net 2026年7月、冷凍食品および低温物流最大手のニチレイがランサムウェア攻撃を受け、全国の食品サプライチェーンは混乱に陥った。しかし、アサヒやアスクルの障害では数か月を要した復旧を同社は約10日で完了させた。強固なバックアップ体制と現場のアナログな事業継続力がもたらした早期復旧までの舞台裏を探る。 (略) ◼なぜニチレイは10日間で復旧できたのか? システムを人質に取るランサムウェア攻撃において、攻撃者は身代金の支払いを強要するため、本番環境の暗号化に先立ってバックアップデータを破壊し、復旧を困難にする手法を定跡としている。しかし、ニチレイはこのバックアップ破壊攻撃を回避することに成功した。その要因は、データを一度書き込むと変更や削除ができないイミュータブルバックアップ技術を採用したスナップショットを定期的に取得していたことにある。 加えて、本番のネットワーク環境から論理的および物理的に完全に隔離されたオフラインバックアップを保持していた。これにより、攻撃者の手が及ばない安全な場所にクリーンな状態のデータを守り抜き、身代金を支払うことなくシステムの再構築に着手できた。 さらに、平時からのインフラ冗長化投資も早期復旧に寄与した。ニチレイは東京のメインシステム拠点のほかに、西日本地域にもディザスタリカバリサイトを構築していた。災害時や深刻なサイバー攻撃を受けた際を想定したシステム切り替え訓練を平時から実施しており、有事における代替環境への迅速な移行が可能となっていた。 特筆すべきは、システムインフラの復旧作業と並行して、現場レベルで実行されたアナログな代替運用の力である。ニチレイの物流現場は、システムが完全に復旧してデジタルでの自動処理が再開するのをただ待っていたわけではない。ネットワークが切断された直後から、倉庫内の在庫確認や検品作業を手作業に切り替え、紙の伝票を発行して入出庫を管理する手法を即座に適用した。 このような縮退運転体制への素早い移行により、完全復旧を待たずに優先度の高い商品の配送を維持した。デジタル化が進んだ現代において、あえてアナログ手段で業務を継続した現場の事業継続計画の実行力が、物流の完全な麻痺を防いだと言える。 サイバー攻撃の手法が高度化し続ける現代の事業環境において、企業へのシステム侵入を完全に未然に防ぐことは事実上不可能である。ニチレイの対応事例は、攻撃を完全に防ぐこと以上に、攻撃を受けても事業の中核を止めず、システムが停止しても即座に回復させるレジリエンスの重要性を実証した。 最新の技術を用いた堅牢なデータ保護体制と、有事の際に手作業で業務を支える現場のアナログな対応力が両輪として機能することで初めて、企業は大規模なサイバー被害の連鎖を最小限に抑え込むことができる。ニチレイの復旧は、日本企業の「日頃からの備え」の重要性を我々に示している。 全文は↓ [ビジネス+IT] 2026/7/26(日) 9:30 関連スレ 【ニチレイ】ハッカー集団が犯行声明 身代金要求型ウイルス [煮卵★] 引用元:…