1 名前::2025/07/14(月) 13:34:58.88 ID:znazoePz0.net BE:271912485-2BP(2000) ■「日本はもういいかな」という富裕層のホンネ では、日本が1番欲しがっている高付加価値旅行者はどこに行ったのか。なぜ来なくなったのか。 2014年から追跡調査している女性Aさんは典型的な例だ。20代半ばで夫と弁護士事務所を経営し年収2億程度だったAさんは、今は30代で2人の子どもを持つ。中国経済はよくないが、今までの努力と大家族の人脈のおかげで年収が3億円を超え、順調にやっている。 2019年まで、筆者は年に4、5回、彼女が日本に来たときに会い、随行調査やデプスインタビューをしていた。しかしコロナ後、彼女と会ったのはわずか2回だけ。しかもいずれも2泊だけの小旅行だった。 奈良で会ったときに、筆者は率直に「なぜ日本に来なくなったの? あんなにファンだったのに」と聞いた。すると「日本が変わらず好きだけど、もういいかな」と彼女は素直に答えてくれた。 なぜこうした心の変化が起こるのか。それは日本以外の国、つまり「競合」の変化によるものが大きい。 コロナ期間中、中国人は海外に行けなくなったが、安全性を証明するコードさえ提示できれば、中国国内の移動は可能だった。したがって、今まで日本や海外で観光を楽しんできた中国の富裕層や若者は、中国国内を観光するようになった。 彼らのニーズに応えようと、政府や中国観光業界は力を入れ、「文化・インフラ・静謐さ」が融合した観光地を整えてきた。今まで開発しなかった辺鄙な山奥でラグジュアリーホテルを新設、昔の文化や物語を感じられる景観が整備され、わびさびを感じられる文化の再認識が進んだことで、今まで日本でしかできなかった体験を上回るほどの体験を中国国内でもできるようになった。 中華民族の文化コンテンツの再認識と再開発が進むと同時に、中国の知識層や富裕層は観光に関する目が肥えるようになった。さらに、コロナ収束後、東南アジアや中東などは中国人観光客に来てもらえるよう、ビザの緩和やブランディング活動を積極的に行った。 そうして、今までイノベーターやアーリーマジョリティたちが夢中になった日本が、この空白を経て、彼らのブームから去っていった。 続く 引用元:…