2022年、千葉県松戸市の神社で、ロシアのプーチン大統領の顔写真を付けた藁人形が相次いで見つかった。人形は御神木などに釘で打ちつけられ、胸には生年月日や「抹殺祈願」と書かれた紙が挟まれていた。 被害は市内10カ所以上の神社で確認され、警察は男性を建造物侵入と器物損壊の疑いで逮捕した。伝統的な丑の刻参りと同じ作法だったかは分からない。それでも、藁人形、顔写真、釘、神社という組み合わせを見れば、多くの日本人は同じものを思い浮かべるだろう。(千葉日報) 白装束の人物が、ろうそくを立てた鉄輪を頭にかぶり、深夜の神社で藁人形へ五寸釘を打つ。日本で「呪い」と聞いたとき、真っ先に浮かぶのが丑の刻参りだ。 だが、この姿は古代から変わらず伝わってきたものではない。深夜の願掛け、嫉妬に狂う鬼女、神木への釘、人間に見立てた形代。もともと別々だった要素が江戸時代に結びつき、現在の「日本の呪い」が作られていった。 なぜ、その形は21世紀の今も通じるのだろうか。…