私たちの生活に、なくてはならない信号機。 実は全国の2割以上が老朽化していて、倒壊する例も出ているんです。 そんな中、各地で老朽化した信号機を撤去する計画が進められていますが、追いついていないという現状もあるようです。 一体なぜなのでしょうか。 今にも倒れそうな信号機。 根元から折れ、横断歩道をふさいでいるものも。 全国にある信号機の数は約21万基。 そのうち耐用年数の19年を超えているのは、2割以上の4万9000基。 この5年間で、全国で11基が老朽化で倒壊しています。 そのため、警察庁は2024年から5年かけ、過疎化などで不要となった地域の信号機4200基以上を撤去する計画を実施中。 2024年度、全国で撤去された数は679基に上ることが警察庁への取材で分かりました。 老朽化が進む原因の1つは、更新に必要なお金。 かかる費用は、基本的には都道府県警察の予算で行われています。 信号機を動かす信号制御器の更新だけで、100万円から300万円。 少子高齢化などで予算がひっ迫している都道府県では、更新時期を先送りに。 その結果、老朽化が進んでしまうのです。 静岡県では2024年、信号機の倒壊が2件発生。 少子化などで廃校となった学校周辺など、不要な信号機の撤去を進めているということです。…