わずか1点リードの緊迫の局面で最後を任されたのはプロ5年目の中森俊介投手だった。本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われた6月12日のカープ戦。重圧のかかる場面も落ち着いた面持ちで、わずか2球で2アウトを奪う。そして最後の打者は秋山翔吾外野手。151キロのストレートでストライクを取ると、続いてスライダーで空振り。簡単に追い込み、最後もワンバウンドする落ちるボールで空振り三振。しっかりと三者凡退で抑え、カープ戦勝ち越しを決めた。これが自身にとって記念すべきプロ初セーブ。記念のボールを仲間から受け取ると、それまであえてポーカーフェイスを貫いていた表情から一転、若者らしい笑顔がこぼれた。…