1 かつてスーパーやコンビニのレジ近くの売り場はガムの牙城だった。クールミント系の板ガムやフルーツ味の角形ガムなどがずらりと並んでいた。支払い間際に好みのガムを手に取る人が少なくなかった。 しかし、過去5年ほどのうちにレジ周りの景色は様変わりした。ガムの居場所は縮んで、入れ替わるかのようにグミの存在感がアップ。今では多くの売り場でグミが主役の扱いを受けている。 国内グミ市場の規模は2024年段階で1000億円の大台を超えた。以後も成長が続いている。ガムに大きく水を空け、もはや優勝劣敗は明らかだ。近年は大手菓子メーカーがガムから手を引く動きも見え始めた。 近年になって売り上げが一気に拡大した背景には、購入者の年齢層が厚みを増したことが大きい。子ども時代に食べた経験を持つ世代が大人になってからも買い続けたことによって、幅広い年齢層がグミの購入者になった。 「幼い頃から食べ慣れた大人が増えてきた」。カンロのマーケティング本部副本部長の木本康之氏は約40年にわたる、日本での市場開拓を逆転劇の理由の1つに挙げる。子ども時代から食べ続けた親が自分の子どもにも買い与えるようになり、世代を超えたグミ好き体験が受け継がれている。 続きは↓ 3 味のないガムは不味いからね 4 食えるからに決まってんだろ…