【ルポ】「1センチでも大きく」キーフレーションに成長注射ブーム··· 「副作用の懸念も」(朝鮮BIZ・朝鮮語) 25日、ソウル瑞草区のある成長クリニック前。 10歳の朴さんは、祖母と一緒に診療を終えて出てきた。 おばあさんは孫娘に「今回は欠かさずによく合わなければならない」としきりに言い聞かせた。 お婆さんの手には成長ホルモン注射器が入った青色の保冷カバンが持っていた。 9歳の金君も左腕をぎゅっと押さえたまま、母親と一緒に成長クリニックを出た。 金君は成長ホルモン注射の処方のため、同日、血液検査を受けた。 キム君の母親は「背を高くする注射をよくしてくれるというので、2カ月も待って診療を受けた」と話した。 背の高い注射とも呼ばれる成長ホルモン注射の需要が高まっている。 過去の世代より平均キーが大きくなる「キーフレーション(背丈+インフレーション)」現象がその背景に挙げられる。 ただ、正常な成長軌道にある子供たちまで無分別に成長ホルモン注射を受ければ、副作用が後に続く恐れがあるという懸念の声も小さくない。 (中略)最近、別の成長クリニックに子供と一緒に行ってきたという会社員Aさん(45)も「検査を受けるまで2カ月ほど待った」と話した。 それと共に「医師が『1年ほどもっと見守った方が良い』と言って、来年また行ってみる計画」と説明した。 成長ホルモンブームは統計でも捉えられる。 健康保険審査評価院によると、19歳以下の未成年者に成長ホルモンを処方した件数は、2020年89万5011件から2024年162万1154件へと2倍近く跳ね上がった。 同期間、処方額も約597億ウォンから1593億ウォンへと2.6倍ほど増加した。 (中略) 成長クリニックで出会った親たちは一様に「背も競争力」と言った。 成長ホルモン注射の価格だけで月70万〜80万ウォンで、食習慣と運動処方などまで並行すれば100万ウォンを超える価格帯だが、十分に価値があるとも言った。 ある母親は「1センチでも大きくなれたら得だ」と話した。 別の母親は「子供がハンサムな方」とし「後で芸能人をさせることもできるので(成長ホルモン注射を)打つことにした」と話した。 (中略) 特にA成長クリニックは運営するユーチューブに「背の高い男性、お金をもっと稼ぐ。 「韓国社会で悲しい現実」というタイトルの映像を掲載した。 該当映像では、身長1cmが高くなるほど時間当り賃金が1.5%ずつ上昇するという論文を引用し、身長の重要性を強調した。 (引用ここまで・太字引用者) 成長ホルモンを打つための診断を受けるために2ヶ月待ち。 っていうか「成長クリニック」ってものが多数存在するのが現状。 最近の韓国では少子化もあって「小児科は割に合わない」として忌避されてきたのですが、「新たなる金脈」として「小児科+成長クリニック」の併設が行われているそうです。 自費診療になるので公的な「成長クリニック」が何件あるかは記事によっても異なっているのですが。 ソウルだけで数百件。 ソウルを除いた首都圏でまた数百件。 首都圏・ソウル以外にも数百件。 ──って感じで1000件以上あるのではないか、とされています。 まあ、接種回数が162万件超。1件あたり1600回。一ヶ月あたりで1件133回。 すげえなぁ。 自費診療の場合、1ヶ月に100万ウォンかかるそうです。 でも「背も競争力」「1cmで賃金が1.5%上昇する」「1cmでも増えれば得」ってなるので、目の色を変えて接種するわけです。 「180cmないとルーザー」って国ですからね。 で、これ以外にも習い事やらせて、塾に行かせて。 トップクラスの塾だと月謝300万ウォン。 さらに地方から出てくる場合は寮が100万ウォン。 そうやって上位5%に入れたら、なんとか売上高トップ500の企業に滑り込める。 ありとあらゆるところで競争を強いられるわけです。 ……きついというか、つらいというか。 形容するなら「ひどい社会」かな。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国国会で「間違った判決は裁判官に懲役10年」「実質4審制」「最高裁判官を倍増」と憲法違反&司法権侵害の立法連発……なぜ? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…