
1 : テンペル・タットル彗星(やわらか銀行) [US] : 2025/06/21(土) 13:22:22.82 ID:0HQyDzyW0 大幸薬品「正露丸」の主成分がアニサキス抑制 国立感染症研究所との共同研究で確認 「生食の安全・安心を提供する一助に」 大幸薬品(大阪市、柴田高社長)は国立感染症研究所(東京都新宿区、俣野哲朗所長)と共同研究で初の動物を用いた実験を行い、大幸薬品の胃腸品「正露丸」の主成分である「木(もく)クレオソート」が魚介類に寄生するアニサキスの運動を抑制する働きがあることを確認した。19日、発表した。研究成果を受け、大幸薬品は「木クレオソートによる非侵襲的なアニサキス症の予防や治療の可能性を広げ、魚の生食の安全・安心を提供する一助となる」とした。 国立感染研と初の動物実験大幸薬品と感染研は同日、都内で会見を開き、柴田社長は「アニサキス症のファーストエイドとして正露丸を使ってもらえるよう今後エビデンスをそろえ、メカニズムを解明し、まずは治療ガイドラインへの記載を目指す。世界でもアニサキス症は課題となっており、将来的に海外市場でも『医療医薬品』として展開できるよう目指す」とした。感染研寄生動物部第二室の下川周子室長は「木クレオソートが試験管内でアニサキスを殺虫するだけでなく、動物実験でも効果が明らかになった。アニサキス症の新規治療法開発への第一歩となる非常に重要な知見」と強調する。木クレオソートは天然のブナやマツ、スギなどの原木を乾留した木タールを蒸留精製して得られる生薬。これまで試験管内試験でアニサキスに木クレオソート添加でアニサキスの動きを抑制する効果が検証されていたが、マウスの生体内での試験検証に成功し、新たな科学的知見を得た。両者は2023年1月から共同研究を開始。感染研の下川室長らがアニサキスアレルギー研究のために既に確立していたアニサキスの動物モデルを応用した。実験では国内の市販されているサケ類、サバ類、タラ類から生きたアニサキスを採取し、マウス18匹を対象に1匹当たり2匹のアニサキスを6時間感染させ、①投与なし②木クレオソート1ミリリットル当たり6・7ミリグラム③木クレオソート1ミリリットル当たり0・67ミリグラム-をそれぞれ投与し、2時間後にマウスからアニサキスを回収して分析。投与したアニサキスは暴露後5分で運動量はほぼゼロになった。回収したアニサキスの運動量を比べると①の投与なしの虫体に比べ、②③の投与した虫体が有意に低下したことを確認した。下川室長は「動物と人では薬剤に対する効果や影響が異なるためこのまま人にも効果があると結論づけるのは尚早だが、引き続き詳細な検証の継続が必要」と説明した。(以下略)…