1: 煮卵 ★ tHlPxU/F9 2026-02-21 07:47:02 東シナ海に突如現れた2000隻の中国民間漁船による、南北約400㎞以上にわたる海の壁。年末年始に2度も確認されたこの動きは単なる漁業では説明のつかない異様な布陣だ。 【画像】 台湾海峡は最狭約130㎞、平均約180㎞。これは台湾有事を想定した運用実験なのか? それならば、どう運用されるのだろうか? 民間漁船の壁の意味や効果、さらには運用想定パターンまで徹底分析する。 【東シナ海に出現した〝海の壁〟の意味】 年末年始、東シナ海で何やら怪しげな動きが......。中国漁船約2000隻が集結し、壁のような陣形を構築したのだ。 この動きはこれまでに2度確認されている。1回目は2025年12月24~26日。約2000隻が南北約470㎞、東西約80㎞にわたって巨大なL字陣形をふたつ形成した。2回目は今年1月11日。今度は約1500隻が南北約400㎞の直線布陣を敷いた。 海洋問題に詳しいフォトジャーナリストの柿谷哲也氏はこう指摘する。 「中国の漁船が集結する例は過去にもありましたが、今回は2回とも過去と比べてかなり規模が大きいです」 柿谷氏によると、その主な例は南シナ海でフィリピンに対して行なわれているという。 「南シナ海の事例で、中国漁船が最も多く集結したのは21年3月のウィットサン礁。このときは約220隻の中国漁船が集まり、フィリピン漁船や沿岸警備隊に対して威圧行動を取りました。 具体的には、中国海上民兵が乗る漁船が横一列に100隻ほど並び、フィリピンが自国領とする島への補給路を遮断したのです」 柿谷氏によれば、23年以降、こうした動きは活発化しており、危険接近、レーダー照射、放水、進路妨害、補給妨害が常態化しているという。 「24年6月、南シナ海セカンドトーマス礁では、多数の中国民兵船がフィリピン海軍のRHIB(複合艇)を取り囲みました。最終的に、中国海警船が衝突し、海警隊員が乗り込む事態にまで発展。このとき、中国海軍艦艇が周辺で警戒していました。 つまり、漁船群が最前線に立ち、それを海警が指揮し、さらに後方で海軍が控える、という三層構造がすでに出来上がっているのです」 そうした動きが東シナ海でも展開され始めるということだろうか? 「実はこれまでも日本近海でも類似の動きはありました。16年に尖閣諸島周辺に福建省所属の漁船が押し寄せたことがあったのですが、そのときは200~300隻程度。今回のような2000隻規模は初めてのことです」 今回の動きに関して、柿谷氏はその目的を分析する。 「これだけの数を動員するには、少なくとも10以上の漁港からの出港が必要です。考えられることとしては、各漁港で漁船が準備して出港した後、ほかの漁船と合流して陣形を形成するまでの統制能力を検証する目的があった可能性があります。 さらに、目的の陣形を完成させるまでに要する時間の測定も重要だったはずです。仕様の異なる漁船で複数の船団を組むのは簡単ではありませんから。 つまり、今回の2度の布陣は実証実験の意味合いが強い。しかし、同時に、政治的には十分な威嚇行動であり、プレゼンス誇示という点でも一石二鳥だったと考えます」 【台湾有事での運用想定は?】 では、この海上布陣は何を想定した実験なのだろうか? 元米陸軍情報将校の飯柴智亮氏はこう分析する。 「これは台湾侵攻時、中国海軍を守る〝海上の盾〟として構想されたものだと思います。 今回確認された布陣は南北約470㎞規模。そんな漁船の列を台湾海峡に展開すれば、十二分に台湾海峡を封鎖可能です。米軍は簡単には手を出せなくなります」 続きは↓ [週プレNEWS] 2026/2/21(土) 7:30…