1: 冬月記者 ★ pxYkg8YL9 2026-01-15 23:50:34 世界一のバント職人・川相昌弘氏の野球殿堂“落選”で浮き彫りになった選ぶ側の問題点 スクイズが好きだ。バッテリー、内野守備陣、走者、三塁コーチを巻き込んだヒリヒリする緊張感の中で、厳しいコースをバットに当て、1点をもぎ取る快感は点取りゲームである野球の醍醐味だ。 それ以上にプロの技を感じるのは二塁走者を三塁へ送る犠打。見事に決まったときは、敵でも感嘆の声が上がる。 本当に残念だし、野球殿堂の存在意義に疑問さえ浮かぶ。 競技者表彰のプレーヤー部門の発表があり、巨人、中日で活躍した川相昌弘氏(61)は2票足りずに殿堂入りがならなかった。 川相氏は現役時代に通算533犠打の世界記録をつくった。通算512犠打のエディ・コリンズ氏を抜き、ギネスブックにも認定されている。 巨人時代に当時の長嶋茂雄監督がチャンスで審判にバントの構えをして「代打・川相!」と告げた笑い話も生んだ。敵に警戒され、それでもプレッシャーの中で決める。それを533回成功させたのだ。 「プレーヤー表彰の委員は、野球報道に関して15年以上の経験をもつ者とする」と規定されている。 それを満たして投票権を持つ私は川相氏の記録を想像を絶する偉業だと感じていたが、プロ野球に15年以上も携わりながらそう思わない人間がいることに驚かされる。 では誰に投票したのだろう? 2000安打以上がお好みなら「名球会」=「野球殿堂」でいいし、そもそも記者の投票などいらない。 野球殿堂博物館の「表彰委員会規程」第16条に選考の要件を以下に定めている。 第 16 条(選考の要件) 競技者表彰委員会委員は、候補者の中から次の要件によって野球殿堂入りの選考をしなければならない。 (1)試合で表現した記録、技術が優れている者 (2)所属チーム及び野球の発展に顕著な功績をあげた者 (3)野球に対し誠実であり、スポーツマンシップを体現した者 (4)ファンに野球の魅力を伝えた者 なお、完全試合の投球、未曽有の長距離本塁打、単年度の大記録、実働が短期間での活躍等をもって、野球殿堂入りとして選考してはならない。 投票しなかった人は川相氏の世界記録が(1)に該当しないと判断した理由をはっきり説明しほしい。 犠打は野球の技術と認めていない人はどうぞ名乗り出て高尚な持論をぶちまけてほしい。 前世界記録保持者のコリンズ氏は1939年に記者投票によって米国の野球殿堂入りしている。 そのコリンズ氏を抜いた世界記録保持者の川相氏は日本の野球殿堂に入っていない。 1906年からメジャーで25年活躍したコリンズ氏が殿堂入りしたのは犠打数より通算3315安打が評価されたからだと反論もあるかもしれない。 だが、3315安打以下の選手が日本で殿堂入りしているのに犠打数で上回った川相氏は評価されていない。 それは残念な結果だし、野球殿堂の選考は選ぶ側(表彰委員会委員)のレベルに左右される。「2000安打」や「200勝」など名球会のような明確な基準がない以上、必要なのは選ぶ側の人選の見直しではないだろうか。 関連記事 2026年の野球殿堂入り通知式が15日、都内のホテルで行われ、プレーヤー表彰では巨人、中日で活躍した川相昌弘氏が当選ラインまでわずか2票届かず落選。資格喪失となった。 現役時代に通算553犠打をマークし、世界記録を樹立。ゴールデン・グラブ賞を6度受賞するなど、堅実な守備といぶし銀の活躍で球界を代表するプレーヤーとなった。 候補となってから近年は常に高い得票率を得ていた川相氏。最終年となる今年は殿堂入りに有効投票数の75%(256票)が必要だったが、74・5%(254票)で惜しくもラインには届かなかった。 通知式で星野代表幹事は「プレーヤー表彰の当選者がなしになったのは2021年以来。川相さんは当選までわずか2票及びませんでした。今年で候補者入りして15年目。次回からプレーヤー表彰の候補者からは外れることになります」と説明した。…