1: 名無しのがるび 2025/12/06(土) 13:10:12.45 ID:NPzzaJl20● BE:582792952-PLT(13000) 現在のイエネコはすべて、リビアヤマネコの子孫 ヘレン・ブリッグス環境担当編集委員 いつ、どこで、ヒトと絆を結ぶか――。猫はそれを、まさに猫らしいやり方で、時間をたっぷりかけて決めた。 猫が野生の狩猟動物でいることをやめ、甘やかされたペットへと転身したのは、従来考えられていたよりずっと最近だったことが、このほど明らかになった新しい科学的証拠からわかった。場所も違っていた。 考古遺跡で見つかった骨を研究者らが調べたところ、猫が人間と密接な関係を築き始めたのは数千年前に過ぎないことが明らかになった。しかも、レヴァント(地中海東部沿岸)地方ではなく北アフリカでのことだという。 「今では猫はどこにでもいる。人間は猫についてテレビ番組を作るし、猫はインターネットでも圧倒的な存在感だ」。英オックスフォード大学のグレガー・ラーソン教授はこう言う。 「だが猫と私たち人間の現在の関係は、1万年前などではなく、約3500~4000年前に始まったばかりだ」 トラ柄の猫がカメラのレンズに前右足を伸ばしている。真面目な顔で凝視している画像提供,Getty Images 画像説明,猫は犬よりもずっと後に飼いならされた 現代の猫はすべて同じ種を祖先にもつ。「リビアヤマネコ(アフリカヤマネコ)」だ。 そのヤマネコが、いつ、どこで、どのようにして野生を捨て、人間と絆を深めるようになったのか。これは、科学者にとって長年の謎だった。 それを解明しようと、研究者らはヨーロッパ、北アフリカ、アナトリア(トルコのアジア側)の各地の遺跡で見つかった猫の骨を分析してきた。年代測定し、DNAを解析し、現代の猫の遺伝子と比較した。 そうして得た新たな証拠から、猫が人間に飼いならされるようになったのは、農業が始まった時期のレヴァント地方が最初ではなかったことがわかった。そして、それよりも数千年あとの、北アフリカのどこかで始まったことが示された。 「(猫と人間の共生は)人々が農業をするようになり、初めて定住をした地域で起きたことではなく、もっとエジプトに関係していたらしい」とラーソン教授は言う。…