転載元: 724: どうですか解説の名無しさん 2025/11/21(金) 11:57:24.91 ID:0RfInxtcd 廣岡達朗コラム「長嶋茂雄賞の創設を全面的に歓迎できない理由」 ※日本には日本の立派な野球がある 選手としての長嶋は多大な功績を残したが、問題は引退してから何をやったかである。 現役時代の長嶋は巨人のために、ひいては野球界のために一生懸命にやった。OBになってからも私はそれを長嶋に期待した。 何でもかんでもアメリカのマネをすればいいというものではない。日本には日本の立派な野球がある。それを長嶋に証明してほしかった。だが、正直にいって何もやっていない。 長嶋のバックには渡辺恒雄(元巨人オーナー)さんがいた。頭脳明晰にして絶大な権力があった。この人を野球界のためにもっと利用するべきだった。それなのに、長嶋はここまで述べてきたように自分さえ目立てばいいという意識から抜け出せなかった。残念至極である。今の巨人は巨人の「きょ」の字もない 昔の巨人は勝って当たり前だった。たまに負ければ、負けてやったと思えという教育がなされていた。そこで受けた教育を、私は巨人の外に出てヤクルト、西武の監督になったときに生かした。 今の巨人は巨人の「きょ」の字もない。完全に堕落した。12球団横並びは時代の趨勢などと言う向きもいる。冗談ではない。 今季の巨人は3位に入ってクライマックスシリーズに進出したが、そこに何の値打ちもない。阿部慎之助監督は分かっていない。ということは歴代の先輩監督が監督とは何かを教えることを怠っていたのだ。 川上哲治さんはV9を成し遂げたが、9年間の後半は巨人の精神が崩れていた。牧野茂(コーチ)を側近に置いたことは大失敗だった。彼を招聘しなければ巨人らしい教育をしてV9以降も勝ち続けていたはずだ。私はそう思っている。 以上の理由から、長嶋賞が制定されると聞いても、それが立派な賞であると私はもろ手を挙げて歓迎するわけにはいかないのだ。…