0806名無しさん@HOME2013/10/30(水) 18:21:07.24O 主人を亡くして、何もかも奪われた中で唯一守れた猫が死にそうになった時が修羅場だった。 出会った時から死にかけてた子だったから必死に看病して漸く一才になった頃、主人が亡くなった。 遺産を奪うだけならまだしも、猫が血統書つきで珍しい種類だからと貰い手を探してあげてると言いながら、実は売り飛ばそうとしていた義理父弟嫁から守り抜いた。 修羅場なんて幾つもあったけれど、やっと平穏な暮らしになって来た矢先に「××ちゃん、今夜が山です」とセカンドオピニオンとしてかかった獣医さんで宣告された瞬間の血の気が引いたあれは忘れられない恐怖だった。 自分を責めたし、猫にも泣きながら謝った。 今では一病息災のお蔭で、いろいろな病が早期発見で済んでる御隠居猫に。 病弱だけど病弱なりにやんちゃもすれば、家族の喧嘩も仲裁に入ったりととても賢い。 家族が帰宅するタイミングがまちまちだから、それを理解してシーバを複数回もらっていてダイエットもしたりしたっけ。 今は欲をいうなら、もう少し太って欲しいのと長生きして欲しいだけだ。  あの子がいるから頑張れる。…