1: おっさん友の会 ★ 2eEN4k6D9 2025-10-27 14:46:50 2015年夏、大阪府の女性は、府内のクリニックで不妊治療を続けていた。この日、エコー検査をしていた医師が悲鳴のような声を上げた。 「1、2、3…嘘でしょ。ありえない!」 医師の次の言葉を聞いた女性は絶句する。 「妊娠しています。五つ子を」 これまでの治療で使ったのは排卵誘発剤だけ。双子や三つ子といった「多胎妊娠」をする可能性については説明されていなかった。妊娠は嬉しいが、まさか5人とは。医師は続けてこう言った。 「全員産んだら、あなた死ぬよ」 多胎妊娠は母子ともにリスクが高い。このため、胎児の数を減らす「減胎手術」を受ける人も少なくない。しかし、日本では手術について一定のルールがなく、大半が水面下で実施されているのが実情だ。 女性も減胎手術を受けたが、結局1人も産むことができなかった。 「こんな思いをする人を二度と出してはいけない」。一体、何があったのか。(共同通信=一山玲佳) ※筆者が音声でも解説しています。「共同通信Podcast」でお聴きください。 ▽「1人でも多く産みたかった」 女性には既に長男がいる。夫婦で話し合い「長男にきょうだいを」と考えて大阪府内の不妊治療クリニックに通っていた。 医師は五つ子の妊娠と、全員は産めないことを告げた後、安心させるように語りかけた。 「大丈夫。減らせばいい。うちしかできない手術だから」 5人全員を中絶するか、減らすか-。究極の選択を迫られた女性は、その時の気持ちをこう振り返る。 「命の選択をするくらいなら、全員諦めるべきだという意見もある。それでも、私は1人でも多く産みたかった」 ▽「簡単だし、すぐ終わる」と言われたが 続きは47NEWS…