「無制限通貨スワップ」難航で迂回へ···韓国が提案した新しい交渉戦略(毎日経済・朝鮮語) 政府がウォンを担保にドルを調達する新しい案を米国側に提示し、韓米関税交渉の最終妥結を待っている様子だ。 無制限の韓米通貨スワップをめぐって異見が長期間狭まらないため、代案を模索したものと分析される。 韓国政府はこれまで3500億ドル(約495兆ウォン)規模の対米投資ファンド造成の「必要条件」として無制限通貨スワップを要求してきたが、米政府は難色を示し、結局「迂回路」を探したわけだ。 しかし、米政府がこのような提案を受け入れたとしても、ウォンを担保にドルをどのように確保するかは不明だ。 また、一度にすべての投資金額を造成せずに段階的に作っていく方式を米国側が受け入れるかどうかもまだ不確実だ。 16日、大統領室と政府によると、キム・ヨンボム大統領室政策室長、ク・ユンチョル経済副首相兼企画財政部長官、キム・ジョングァン産業通商部長官ら米ワシントンDCを訪問中の高官級交渉団は、ウォンを基盤に対米投資ファンド造成用のドルを米政府から支援してもらう案を話し合うという。 政府案は韓国銀行が米財務省名義の口座を開設し、この口座に韓国政府がウォンを預ければ、それに相応するドルを米政府が韓国の対米投資プロジェクトに投入するのが骨子だ。 こうすれば、国内の外国為替市場に大きな衝撃を与えず、対米投資ファンドの財源を調達できるという長所がある。 これは両国中央銀行間の協約に基づいて通貨を交換する伝統的な通貨スワップとは異なる概念だ。 事実上、対米投資プロジェクト別に通貨スワップを開設する効果を出すことができるという見方もある。 例えば、米国内の投資プロジェクトに10億ドルを投入しなければならない場合、政府が1兆4000億ウォン(現在の為替基準)を米財務省の口座に入金する形式だ。 (中略) 一部では、韓米両国が対米投資ファンドの中で現金比重に関して接点を一部探したという観測も出ている。 具体的な比重は知られていないが、当初韓国政府が考えていた5%水準よりは多少増えた可能性が提起されている。 (中略) 両国がドル調達方式など具体的な争点について協議を終える場合、早ければ今月末に開かれる慶州(キョンジュ)韓米首脳会談で最終妥結を宣言し、協定に署名する可能性がある。 (引用ここまで) 昨日の午前中、あるいは昼過ぎまで「無期限・無制限の通貨スワップ協定成立は目の前!」ってメディアが半ば以上浮かれながら書いていたのですが。 午後の大統領室安保室長の「いや、対米交渉で通貨スワップ協定の進展はなにもない」との発言で一気にしおしおになったのは既報。 現在、アメリカに3人の閣僚が訪問していまして。 日本でいうところの財務大臣、経産大臣のふたりと、大統領室政策室長が訪米中。 赤澤大臣に一任していた日本の方式とはずいぶん異なっています。 まあ、韓国的には大臣級が3人行っているってことで誠意を見せているのかもしれませんが。 それぞれが別途に交渉しているらしくて、情報が散らからないかなって感じますね。 で、「無制限・無期限の通貨スワップ協定は無理」なのはほぼ決定。 アメリカ政府は提案されてからこっち、ずーっと「いや、それ無理」って言い続けていたようですし、韓国国内の専門家も「いくらなんでも無理筋では……」って言い続けていたんですけどね。 韓国政府が「アメリカが求めている投資を満たすには絶対に必要だ!」とか言い出すし、メディアもそれに乗っかって「日本と同じ立場に立つべきだ」とか言い出していたわけです。 そもそも、「韓国による3500億ドルの対米投資」はアメリカが韓国に賦課している25%の関税を15%に下げる条件だったのですよね。 そこに細々とした条項がつくのは当然ですが、「引き替えに無期限・無制限の通貨スワップ協定を結んでくれ」とか意味が不明すぎて……。 しかも、それが通用するってかなり本気で信じていたっぽいんですよね。 なにしろイ・ジェミョン大統領からして「通貨スワップ協定が結ばれずに投資せよというなら通貨危機が発生する」とか言ってましたから。 じゃあ、現状だとアメリカに投資して通貨危機に陥るか、トランプ関税25%を受け入れるかの二択ですかね(笑)。 そんなわけはないんですが。 本当に意味のない言葉を垂れ流すの得意だよね、イ・ジェミョン。 というわけで今度は「アメリカにウォンを預けるからそこから随時ドルにして投資してくれ」って言い出している模様。 ……先日のアルゼンチン方式じゃん。やっぱ通貨危機なのでは? あと「日本と水準を合わせる」って話も出てるのですが、これはまた後ほどピックアップするかもしれません。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 やはりアメリカから軽視されていた韓国・検証編 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…