1: 蚤の市 ★ XTuOd4f+9 2025-10-07 21:31:14 自民党の高市早苗総裁が7日に発足させた新執行部からは石破茂政権の主流派が一掃された。新たな中枢は、麻生太郎副総裁や総裁選の高市陣営の有力議員など石破政権の非主流派が占めた。安倍晋三元首相に近かった保守派も目立つ。党内には「第2次麻生政権のようだ」と動揺が走り、党内融和に影を落とす。 高市氏が議員宿舎に籠った総裁選翌日からの2日間で、唯一外に出たのが5日夕の麻生氏との1時間の会談だ。党本部で麻生氏に副総裁就任を打診し、安定的な皇位継承に関する議論を引き続き担うよう依頼した。 同時に、幹事長には麻生氏が推す義弟の鈴木俊一氏を起用する考えも伝えた。高市氏は7日、記者団に「鈴木氏は大変人脈が広く、人柄もすばらしい。私も大好きな方だ」と評した。 「義理の兄弟が副総裁と幹事長か。麻生さんはわが世の春だな」。石破総裁の下で執行部だった議員はこう漏らした。 党四役と副総裁の5幹部のうち、総裁選の決選投票で高市氏勝利の流れを作った麻生派から麻生氏、鈴木氏、有村治子総務会長の3人を登用した。組織運営が不安視されていた高市氏が、麻生氏に党の重しになってもらう意図が透ける。 一方、岸田文雄前首相が率いる旧岸田派や、菅義偉元首相に近い議員ら石破政権主流派からは、他の党役員も含めて現時点でゼロ。石破主流派の大半は小泉進次郎農林水産相か林芳正官房長官を支援した。 ある党四役経験者は「やりすぎだ。閣僚人事でバランスを取らないと不満がふくらむ」と語る。こうした懸念に対し、麻生氏側近の一人はこう反応した。 「何か問題ある? 戦いで負けたのだから当たり前。石破政権も(前回の決選投票で石破首相と対決した)麻生氏や高市氏を干した」 敗者が人事で冷遇されるのは政局の常道とはいえ、麻生氏を党最高顧問で遇し、高市氏に固辞されたものの総務会長を打診した石破首相よりも、高市氏の党役員人事は厳格な信賞必罰に見える。 鈴木氏自身は党内融和の観点から小泉氏が幹事長に適任との考えを周囲に漏らしていたという。高市氏の側近の中にも小泉氏を推す声があったが、「一番お世話になったのは麻生氏」(高市陣営幹部)と却下された。 来週半ば以降に決定する閣僚人事が焦点となる。新・非主流派は今のところ表立った批判を控え、目をこらしている。(田中一世) 産経新聞 2025/10/7 19:54…