
鎌田クリスタル・パレスが劇的逆転負けで初黒星、20戦無敗ならず…グリーリッシュに90+3分初弾献上[10.5 プレミアリーグ第7節 エバートン 2-1 クリスタル・パレス] プレミアリーグは5日、第7節を各地で行い、MF鎌田大地所属のクリスタル・パレスはエバートンに1-2で破れた。後半アディショナルタイム3分、FWジャック・グリーリッシュに劇的な決勝ゴールを決められ、昨季から続いたクラブ史上最長の無敗記録が19試合で止まる今季初黒星。鎌田はボランチの一角で後半37分までプレーした。 前節では今季全勝だったリバプールを破り、今季のプレミアリーグで唯一の無敗(3勝3分)チームとなったクリスタル・パレス。ミッドウィークにはクラブ史上初の欧州カップ戦となったUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)でも初白星を飾り、中2日の連戦ながら勢いに乗った状態で国際Aマッチウィークによる中断前最後の一戦に臨んだ。鎌田はECLではシャドーに入っていたが、再びダブルボランチの一角に戻って先発した。 好調のクリスタル・パレスは前半から主導権を握り、開始早々からFWジェレミ・ピノの右足シュート、MFタイリック・ミッチェルの左足シュートがエバートンのGKジョーダン・ピックフォードに襲いかかる。前半12分にはDFクリス・リチャーズのロングスローを起点に攻め込むと、DFマクサンス・ラクロワの強引なクロスに鎌田が右足ボレーで合わせ、DFマイケル・キーンにブロックされた。 クリスタル・パレスは前半19分、またもC・リチャーズのロングスローで攻め込み、ラクロワがヘディングでフリックすると、DFマーク・グエヒが狙うもGKピックフォードがファインセーブ。そのあたりの時間帯では鎌田が時にはサイドにも流れながらビルドアップに関わり、ボール保持を安定させていた。 そうして迎えた前半37分、クリスタル・パレスが先に試合を動かした。グエヒの果敢な縦パスをMFイスマイラ・サールが受け、そのまま前を向いて速攻を仕掛けると、横に流したボールをFWジャン・フィリップ・マテタが右にラストパス。そこに走り込んだ右ウイングバックのMFダニエル・ムニョスがボックス内に侵入し、右足ワンタッチで流し込んだ。 1-0で迎えた後半もクリスタル・パレスが優勢を保ち、同12分には鎌田がカウンターから高い位置に顔を出し、振り向きざまに左足ミドルシュートを放つもわずかに枠外。その後はチームとして次々と決定機を迎えるなか、マテタやサールのシュートが精度を欠き、決め切れない流れが続いた。 するとクリスタル・パレスは同点ゴールを許した。後半29分、中盤のプレッシングがハマらずに高い位置でDFビタリー・ミコレンコからスルーパスを出され、これにFWティム・イロエグブナムが反応すると、ラクロワが後ろからのスライディングでファウル。PKを与えた。そしてこれをMFイリマン・エンディアイェに決められ、1-1となった。 後半37分、鎌田はMFジェフェルソン・レルマとの交代でピッチを後に。そのまま試合を締めくくりたいところだったが、最後にドラマが待っていた。エバートンは同アディショナルタイム3分、右サイドを突破したエンディアイェのクロスにFWベトが頭で合わせ、GKディーン・ヘンダーソンのスーパーセーブに阻まれたが、ムニョスのクリアにグリーリッシュが反応。跳ね返りをそのまま突き刺す形で劇的なゴールが決まった。 昨季までマンチェスター・Cでプレーしていたグリーリッシュはこれがエバートン加入後初ゴール。新天地で4アシストと早くも輝きを取り戻しているなか、得点でも結果を出した。一方のムニョスは先制点の大仕事を果たしたが、無念の失点関与となった。試合はそのままタイムアップ。クリスタル・パレスが初黒星を喫し、今季のプレミアリーグは第7節で無敗チームが消えた。Crystal Palace FC 鎌田大地 part87…