1: ネギうどん ★ KO7y5QMY9 2025-09-26 11:53:37 ネットニュースは「バラエティ番組で誰が○○と発言した」というこたつ記事があふれている。エンタメの話だけならまだいいが…とその状況を危惧するのは共同通信社のWEB媒体「47NEWS」の部長を務める斉藤友彦氏だ。直接情報源を取材し誤っていた場合訂正がなされる一次情報と、取材もせずに好き勝手に情報を広める二次情報は明確に異なる。 書籍『新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと』より一部を抜粋・再構成し、二次情報があふれるとなぜ危険かを解説する。 二次情報があふれる世界の恐ろしさ 新聞は今、存亡の瀬戸際に立っている。テレビもインターネットに押され、経営は楽ではない。しかし、新聞やテレビ報道がなくなったら、社会はどうなるのかを想像していただきたい。かなり怖い状況になると私は考える。それを防ぐためには、良質な報道が欠かせないことを感じていただきたい。 Yahoo!ニュースやSmartNewsといったプラットフォームに並ぶ記事を見ていると、さまざまな発信元があることが分かる。大手新聞社やテレビ局などの大手メディア、デジタル記事を専門に出しているメディアもあれば、聞いたことのない名称の発信元も多い。 中には、私たち共同通信の記者が主に担当している「47NEWS」のように、メディアが別のブランド名で出している場合もある。発信元は多種多様でかつ複雑でもあり、ややこしいとさえ感じる。 書かれている記事の中身を見ていると「一次情報」がまったくない記事も多い。それが目立つのは、あまり聞いたことのない発信元が出している記事だ。 一次情報とは、その発信元が直接取材をして得た情報を指す。新聞やテレビといった既存のメディアが、さまざまな批判を受けながらも一定の信頼を得ているのは、自社の記者が取材した一次情報を核として記事を作っているからだ。 これがないということは、取材をせずに書いた記事、あるいは別の誰かが取材した内容を引用して、つまり二次情報で書いた記事という意味になる。二次情報だけで書かれたこうした記事は、俗に「こたつ記事」とも呼ばれる。 この言葉は、筆者がどこにも行かず、こたつに入ったままで作った記事というところから来ているという。 こたつ記事の典型的な例が、テレビのバラエティ番組でタレントが発言した内容を切り出し、その発言がSNSで話題になっていることを書いたもの。記事中には、SNS上のコメントまで拝借してきている。あまりの中身のなさにあきれてしまうことも多いが、プラットフォームのランキングを見ていると、驚くほどよく読まれている。 こうした記事は、テレビとSNSを眺めていれば手軽に作ることができる。それでPVを稼ぐこともできる。どんな対象であれ、取材して記事を作るには手間も時間もカネもかかるが、それを省くことができてPVも稼げるならこんなありがたいことはない。だからこそ、ネットメディアだけでなく、既存の大手メディアの一部も手を染めているのだろう。 続きはソースで…