1. 匿名@ガールズちゃんねる ――アルゴリズムによってミソジニーが助長されていることについて 息子が中学生だった頃のコロナ禍では、イギリスは厳格なロックダウンが実施され、子どもたちは家に閉じこもるしかありませんでした。その結果、多くのティーンエイジャーがYouTubeなどでエクササイズの動画を観るようになりました。すると、アルゴリズムは筋肉増強剤などの宣伝をするミソジニー的なインフルエンサーの動画を次々と提示するようになったのです。 その結果、コロナ禍前にはいなかったような、ミソジニー的な価値観を持つ少年たちが急増しました。彼らはフェミニズムが何かをよく知らないまま、「フェミニズムなんてクソくらえ」とインフルエンサーたちの真似をして叫び、多くのフォロワーを獲得しているインフルエンサーはクールなんだと思って、彼らのように強い言葉を使うようになってしまうのです。SNSは、こうした考えの偏りを加速させ、グレーゾーンのない「白か黒か」という二極化を助長していると感じます。 ■排外主義的な政党が人気を得る社会とは それは日本だけでなく、世界的な動きとしても見られます。私がイギリスに来た1990年代は、トニー・ブレア首相の時代で、移民の労働力が必要だったこともあり、多様性が推進されていました。しかし2010年代に緊縮財政を掲げる保守党政権に変わると、医療や教育、福祉など公共サービスへの支出が絞られ、社会に歪みが生まれました。 その影響をもっとも受けるのは、収入の低い人々です。富裕層は、公共サービスなんて使う必要がありませんからね。末端の人々の不満が募ると「これは移民のせいだ」と排外主義的な政党が声を上げ、人気を得る。本来、政府の政策に問題があるにもかかわらず、怒りの矛先を同じように苦しんでいる移民に向けることで、分断が深まってしまいます。 2025/09/25(木) 17:29:18…