1 名前:蚤の市 ★:2025/06/08(日) 06:50:42.51 ID:/9ByUaQD9.net コメ価格はいくらが適正だと思いますか──。 コメの価格高騰を受け、東京新聞「ニュースあなた発」をはじめ、読者とつながる報道に取り組む全国の19の新聞が、合同でアンケートを実施した。 スーパーなど店頭でのコメ5キロの「適正価格」について、消費者の側からは2000円台とする回答が5割を占めた。一方で、コメ生産者は3000円台が「適正」とする回答が4割を占めた。 両者に一定の差があったものの、いずれも直近の店頭の平均価格4260円を大幅に下回った。 生産者たちが心配しているのはコメ離れだ。価格上昇によって、コメの食べる頻度はどうなったのだろうか。(デジタル編集部) ◆全体で最多の価格帯は アンケートは5月9~23に通信アプリLINE(ライン)などを通じて実施し、7110人が回答。その内訳は消費者が6346人、農業関係者はコメ生産者が501人、コメ生産者以外が263人だった。 農林水産省が6月2日に発表した、全国のスーパーで5月19~25日に販売されたコメ5キロの平均価格は4260円。前年同期比で2倍以上の水準が続く。 アンケートで、「適正」と考える5キロの店頭価格について500円刻みで尋ねたところ、全体では2000~2500円未満が23%で最多。2500~3000円未満が22%で続いた。 ◆消費者かつ生産者の人はいくらが多かった? 「消費者の立場から」答えた人(約4900人)のうち、2000~2500円未満が27%と最多。2500~3000円未満が23%で続いた。 「生産者の立場から」答えた人(約500人)で、3500~4000円未満が23%で最も多い結果となった。 消費者と生産者が考える適正価格に、違いが見られた。 一方、消費者と生産者の「両方の立場から」答えた人(約1700人)は、2500~3000円未満と3000~3500円未満が23%で最多だった。 ◆消費者は「食べる頻度減った」けど… 価格上昇以降もコメを食べる頻度は「変わらない」と答えた人は、生産者で9割以上いたが、消費者では6割強にとどまった。 食べる頻度が「減った」と答えた人では、対応策(複数回答)として「パンや麺類を増やした」という人が8割近くに上った。 ただ、食べる頻度が「減った」という消費者の中でも、「増やしたい」と考えている人が4割強を占めた。食べる頻度が「変わらない」と答えた消費者の9割は、今後も頻度を「変えるつもりはない」とした。 今回の合同アンケートは多様な意見を聞き取ることが目的で、無作為抽出で民意を把握する世論調査とは異なります。 ◇ ◇ アンケートの結果について、コメの流通に詳しい新潟大学農学部の伊藤亮司助教に話を聞いた。 ◆農家の収益を考えると「4000円超」だが 今回のアンケートは、コメ価格を巡る生産者と消費者の認識のギャップを改めて浮き彫りにした。かつて、まかり通っていた5キロ当たり2000円を農水省の生産費調査に基づいて精査すると、農業経営は赤字すれすれの水準だ。 稲作農家の収益確保を考えると、農家が出荷する時の望ましい価格帯は60キロ当たり2万円が基本。これを実現するとなると末端で60キロ5万円前後、5キロ換算で4000円超。しんどい思いをする消費者もいる。 アンケートでは、消費者は5キロ3000円未満、生産者は5キロ3000円以上を支持する回答が多かった。3000円台が落としどころかもしれない。ただ、生産者は一定水準の価格にならないと、コメ生産を続けることができない。 一方で、物価全体が上がるも実質賃金は上がらず、コメの値上がりで生活の苦しさが増していると感じる人が多いことも回答結果から伝わってくる。 ◆農家を支えながら買いやすい価格を コメの安定供給に不安を感じる人が大多数で、生産者の所得支援を支持する人も多い。こうした傾向から「農家を支えた上で、買いやすい価格を目指してほしい」という政策ニーズが見えてくる。 生産、消費に何らかの支援をするのは先進国では常識となっている。欧州型の生産者所得補償、低所得者の食料購入を補助する米国の栄養支援プログラム(SNAP)の例もある。日本では、どのような政策を講じるか。今回の米問題を契機に、消費者も交えて国民的な議論をしていくべきだ。 ◇ ◇ ◆あなたが思う適正価格と、その理由は? 19紙合同アンケートに集まった回答を一部紹介する。(以下ソースで) 東京新聞 2025年6月8日 06時00分 引用元:…