編集元: 今までにあった修羅場を語れ【その10】53: 2015/05/03(日)08:55:05 ID:LqG 社会人になってすぐの頃の修羅場。今ぐらいの気持ちいい季節だった。当時、不用心にも私は道路に面したアパートの1階に住んでいた。ある日の夜、お気に入りのバラエティーを観た後お風呂に入った。23:30くらいだったと思う。割と長風呂をする方で、ゆっくりと湯船に浸かっていた。その時。ドンッ…ドンッ! という部屋全体が揺れるような音がした。地震とは違う。隣の部屋から壁を叩かれたのとも違う。またドンッ、ドンッ…カラカラカラ…ベランダのサッシが開く音だった。まさか自宅に入られた?!とりあえず叫べば逃げるかもしれないでも風呂場のドア開けられたらどうしよう素っ裸あわわわ~というようなことを1秒くらいの間に一気に考えた結果、叫ぼうとしたのだが。「きゃー」※小猫の鳴き声くらい 全っ然声出ない。喉の奥が締めつけられる。なんで声がこんなに出ないの?自分の心臓の音が早過ぎてうるさい。怖い怖い怖い。…幸いなことにその声が聞こえたらしく、犯人が出て行く音がした。そして車のドアが閉まり発車する気配。それでも怖くて、包丁を片手にバスタオルだけ身体に巻いてベランダを見に行った。良かったー誰もいない、てか誰か入ったなんて気のせいかも、と思ってサッシをみたら鍵の周りだけガラスが割られてぽっかり空いていた。もちろん気のせいなわけもなく、警察を呼ぶことになった。(その時、クッソ汚部屋だったので掃除していなかった自分のバカバカ!と真剣に後悔した)鑑識含めて結構な人数が来てくれたのに、プロ?だったらしく、指紋や証拠は一切残ってなかった。一人暮らしの女性宅を狙った窃盗事件は割とあるらしい。一人暮らしは財布・貴重品を持って出かけてしまうので、荷物のある在宅中に犯行に及ぶのだとか。そして風呂が比較的長いであろう女性宅がターゲットになりやすい、とのこと。多分、リサーチしてから犯行に及んでいますね、とは刑事さんの談。知らない間に見張られていたということに衝撃を受けた。翌日、危ないとは思ったが、新卒でまだ有給が無かったので、サッシの穴だけ簡単に塞いで会社に行った。後にそれを知った両親にアホか!!と怒られた。あのカラカラカラというサッシが開く音がした時が修羅場だった。声が全然出せないのにも驚いた。しばらくまた来るんじゃないかと怖くて、朝明るくなってからお風呂に入っていた。サッシにも警報機を付けた。それでも何か物音がすると飛び上がるほどビビるようになってしまった。こーいうのがトラウマっていうのかもしれないなぁ。みんな、いつ警察が来てもいいように部屋はきれいにしてた方がいいよ!…