422: おさかなくわえた名無しさん 2020/01/08(水) 10:59:28.98 ID:9qM/L+Gz.net 理不尽冷め 大学進学を期に上京した私は、ある文科系のサークルに入った そこには、明るい髪色に大きな黒縁眼鏡をかけたA男という先輩がいた (オリラジの藤森みたいな感じ) A男は見た目の通りお調子者といった感じのキャラクターでいつも雑談を盛り上げていた かといって、サークル内の会議では真面目な顔ではっきりと自分の意見を述べるし、他にもたまに私とサークル室に行く時間が被ると、雑談しながらもスッと扉を開けてくれるようなエスコート力もあった 上京したてで男性に免疫のなかった私は、すっかりA男に惹かれてしまった しかし、私はA男を見るとき、いつも何か違和感のようなものを感じていた ある時いつものようにサークル員数名で輪になりながら雑談をしているA男の横顔を見た瞬間、今まで感じていた違和感にパッと気付いた A男の大きな黒縁眼鏡には、レンズが入っていなかったのだ A男はずっと伊達眼鏡をかけていた? だが、私も目が悪いのだが、A男と目が悪いという話で盛り上がった記憶が確かにある どういうことかA男に聞くと 「ああ、俺、一回コンタクトしてからお洒落で伊達眼鏡かけてるんだ」 と言われた その良く分からない拘りを聞いた瞬間、私の中のA男の評価から恋心だけがスーッと消えていき、「面白い気さくなお兄さん」としか見れなくなった 余談だが、結局A男はA男の同級生のサークル員と付き合い、それから伊達眼鏡をかけなくなった 「その伊達眼鏡意味が分からないからかけるのやめろ」と彼女に言われたと笑い話として話していた 今度、そのA男カルが結婚するとA男から報告を受けたので記念カキコ…