1: 少考さん ★ AuUYZl349 2025-08-26 06:50:39 「ここにはいません」入管に出頭したクルド人の父を訪ねたが… 母子はその夜、国際電話で強制送還を知った:東京新聞 2025年8月26日 06時00分 有料会員限定記事 在留資格のない在日外国人をゼロにするという出入国在留管理庁(入管庁)の「不法滞在者ゼロプラン」。 そのために強制送還を強化しており、クルド人など外国籍の子どもたちが影響を受ける事例が目立ってきた。(池尾伸一) ◆入管に出頭した父親の行方を尋ねると 埼玉県内のトルコ国籍のクルド人少年(15)=中学3年=は8月19日午後、母親とともに東京都港区の東京出入国在留管理局(東京入管)を訪ねた。 一家はトルコ政府の迫害を逃れようと10年以上前に来日した。 母親と少年ら子ども3人は在留資格を持つが、父親は入国時の難民申請が認められずに非正規滞在となり、一時的に収容を免れる「仮放免」の立場だった。 それでも10年以上日本で暮らしており、仮放免を更新してきた。父親はその日も、仮放免を更新するために出向いた。 父親の行方を尋ねる母子に、入管職員は言った。「収容しました」 突然の仕打ちに母子はショックを受けたが、悲劇は終わらなかった。 ◆翌日、母子は入管を訪問したが… 翌20日。母子が父親に面会しようと再び東京入管を訪問した。 すると、職員は冷たく言い放った。「ここにはいません」 深夜、父親からの電話があった。トルコから。 母子は、そこで父親が20日午前に強制送還されたことを知った。 父親の声は弱々しかったという。「職員たちに馬乗りで手錠をかけられ、飛行機に乗せられた」 ◆母子にも在留資格の期限が迫る 母親の在留資格は、日本で事業を行う「経営管理」。子どもたち3人はその家族としての在留資格を持つ。 しかし、陰ながら家族を支えてきた父親が不在になってしまったことで、事業のめどは一気に不透明に。期限が迫る母子の在留資格が更新されるかは分からない。 少年はサッカーの強豪高校を目指して勉強してきたが、「父がいなくなり、自分たちもどうなるか分からない。これまで努力してきたのは何だったのか」と絶望する。 中学2年の妹(13)も、日本で税理士になる夢に暗雲が漂う。 ◆進学が決まっていた高3男性一家は 本紙が把握したのは、家族が引き離されるケースだけではない。 仮放免中だった高校3年のクルド人男性(18)は、大学への推薦入学も決まり、教師を目指していた。 8月7日に東京入管に呼び出され、両親と中学3年の弟とともに出頭すると、そのまま収容された。 部活のため出頭しなかった中学1年の妹も、後から入管職員に連行された。 そして、一家5人もろとも、その日のうちに強制送還された。 男性は... 残り 1044/2087 文字…