1: 煮卵 ★ 2025/06/02(月) 15:12:02.67 ID:QlxJQBwc9 多くの人が受けたことがある歯科治療。今、その治療がピンチに陥っています。歯科医師の指示で歯の詰め物・入れ歯などを作る「歯科技工士」のなり手が、20年で4000人以上と大幅に減っているのです。40年以上経験を持つ技工士への取材を通じて見えてきたのは、土日も問わず朝までの長時間労働、そして低収入といった過酷な勤務実態でした。若手の技工士は「時給600~700円で他の仕事の方がマシ」など待遇や長時間労働への不満を訴えています。 ◼経験47年のベテラン歯科技工士 「朝まで働くことが日常茶飯事」 兵庫県尼崎市で歯科技工士として働く泉敏治さん(67)は、この道47年の大ベテランです。個人の技工所でさまざまな機械を使い分け、義歯や歯のかぶせ物を手作りしています。 技工物を作るには、細かい作業や修正も含めると40~50の工程があり、それをほぼ全て手作業でしないといけないといいます。これは、歯の形などが人によりバラバラで、オーダーメードで製作するためです。 これだけ手間のかかる作業でありながら、泉さんは高くない報酬で長時間労働を余儀なくされてきたと訴えます。 約30年前のバブル時代には労働時間が1日約20時間に及び、土日も休むことなく朝までほぼ丸1日働くことが日常茶飯事でしたが、今もその状況があまり変わっていないといいます。 ▽(泉敏治さん) 「最近は1日16時間働いて、年300万円の収入。1日8時間労働なら150万円の収入です。部分入れ歯を作るのに、保険点数が変わってないからずっと(1個あたり)1万2000円くらい。作るのにやっぱり1日に16時間労働をしないとできない。それにする対価ではない、今の保険点数は」 技工物の単価が安いことから、多くの歯科医院からの発注を受け、迫った納期の中で作業せねばならず、長時間労働になりやすいとも指摘します。 ◼20年で4000人以上減少 歯科医療の一端を担う歯科技工士が近年、減少と高齢化のピンチに直面しています。 厚生労働省によりますと、歯科技工士として働く人の数は、2000年の3万7000人あまりから4000人以上減少。さらに50歳以上の割合が、2000年度には約20%だったのに対し、2022年度には54%以上にまで増加しています。 約40年前に技工所を開業した泉さんは、多い時には4人の若手の技工士を雇っていました。しかし、その多くは過酷な労働環境を理由に辞めてしまい、泉さんは今一人で働いています。 ▽(泉敏治さん) 「親御さんが怒鳴り込んできて『なんちゅう仕事や』と怒られたり、『辞めさせる』言うて。過酷だからです。私が働いてるのに先に帰したりしたけど、それでも長時間ですからね。 (Qどんな思いで仕事に取り組んでいる?)日々こなすだけです、以外に何もないですね。するだけで精いっぱいです」 ◼歯科医 技工士のなり手不足で「今後の歯科診療がどうなるかすごく不安」 それでは銀歯などの技工物を使う歯科医師は技工士が減少している現状をどのように思っているのでしょうか。兵庫県伊丹市で歯科医院を開いている川村雅之さんの医院でもこれまで依頼していた技工士が去年末に廃業し、替わりの技工士は未だに見つかっていません。また、周辺の病院でも納期に時間がかかるなどの影響が出始めているといいます。 「『保険(診療)の技工物やったら1週間ではできないようになってきたよ』っていうふうな話は聞きますね。うちでもものによっては1週間ではちょっと厳しいというふうな状況にはなっています」 また、技工士が減少したことで、保険診療での技工物をやらないという技工士も出てくる恐れがあり、患者にも影響が出るのではないかと指摘します。 「一番しわ寄せを受けるのは患者さんで、保険で技工物を作ってくれる所がないから全部保険外ですよとなったらやってられないよとなります。保険で技工物を作れることも国がちゃんと保障しないと、患者さんがちゃんと噛めない状態になります」 続きは↓ [MBS] 2025/6/1(日) 17:00 引用元: ・「時給600円」「異常な低賃金」…入れ歯作る歯科技工士がなり手不足のピンチ 過酷な勤務実態 [煮卵★]…