1 : ◆XksB4AwhxU - 2019/08/20 22:37:13 aDe97des 1/48 国木田花丸は食べることが好きだった。静岡県で販売されてる長いパンも、親友のルビィが作ってくれるお菓子も、日々のご飯も。いつも腹ぺこではなく、美味しいものを食べると気持ちが嬉しくなり幸せになれるから。みんなとの日常が幸せじゃない、ということではなくまた違う意味での幸せ。「花丸は美味しそうに食べるわね」祖母の手料理を美味しく食べてる時、いつも喜んでくれたのを今でも覚えてる。その時は分からなかったけど、自分の料理を美味しく食べてもらえることは幸福らしい。だからこそ花丸は食べることが好きだった。しかし、学校の帰り道、国木田花丸はどうしても欲しかった本のために沼津までバスで揺られた。親友の黒澤ルビィと時々訪れるその本屋は花丸にとって心が落ち着く場所であり、独特な香りを楽しみながらお目当ての棚へ足を向ければ。 元スレ花丸「太ったおら」…