「漁業許可取り消し不当」…初判決の意味は?(JBIS・朝鮮語) 道内の延縄漁船の漁民の最大の不満は韓日漁業協定の問題です。 2016年以後、交渉が妥結できず済州で7時間程度で行ける漁場から8倍程度も遠い所に出なければならないためです。 連勝漁船の船主「今まで入れなかったんです。 そうしているうちに、とても大変で不法にやっていた船が拿捕されることも一度や二度あります」 2023年12月、済州漁船1隻が日本の排他的経済水域で操業していたところ、日本の水産庁に摘発されました。 当時、日本に担保金5500万ウォンを払って釈放され、昨年8月には済州で漁業許可が取り消されました。 (中略) 該当船主がこの処分が過度だとして行政訴訟を提起しました。 (中略) 国の責任である韓日漁業協定の決裂を漁業関係者の懲罰的制裁手段と見るのも不適切だとして、漁業許可を取り消したのは不当だと判断しました。 (引用ここまで) ちょっと面白い記事があったのでピックアップ。 日韓漁業協定がまともに協議すらされなくなって、実質的に破棄されているような状況になって10年が経ちます。 2014年、最初の協議停止時(この差異は1年で協議再開。その後また停止)には韓国から「困るのは日本だからな!」っていう雄々しい宣言があったのですが。 日本からの温情協定、片務的協定であったのは間違いないです。 なにしろ漁獲量は1:10で韓国側のほうが多かったのですからね。 で、そこから済州島や釜山の漁業関係者が困っている、との記事を何度かピックアップしています。 韓国側からは何度か「協議再開を」って働きかけがありました。 2018年のムン・ジェイン政権下では海洋水産部長官(大臣に相当)が「日本が漁業協定を締結しないのであれば『決断』を下す」とか豪語したことがありまして。 まあ、なにもできなかったのですけども(笑)。 そんな中、違法操業をした済州島の漁師が漁業免許を取り消されたのだけども、この処分が過大だとして行政訴訟に踏み切り、勝訴したとのニュースが冒頭記事。 とりあえず1審だけですが。 理由がふたつほどあって、ひとつは「改正されて違法操業での処分が一発免許取消になったがこれはあまりにきつい」との処分内容改正の問題。 で、もうひとつが「国の失敗を漁師に押しつけるな」ってものなのだそうで。 韓国政府が日本との交渉を失敗しているのであって、漁師の違法操業には目をつぶるべき……って話ですが。 んー、いいのかそれで。 まあ、韓国の裁判には国民感情を汲んだものになることが多々あるのですが。 これはなかなかに味わい深い。 まるで日韓漁業協定を「あって当然のもの」のように扱っているっていうね。 もうそんな世界線には戻らないのですけどねー。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 「スマホ向き」「分業体制」「フルカラー」……で、そのウェブトゥーンは面白いですか? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…