ウェブトゥーンエンター、第2四半期営業損失123億…赤字、前年比89%改善(ニューシス・朝鮮語) ネイバーウェブトゥーン本社ウェブトゥーンエンターテイメントが有料コンテンツ、広告など全事業部門が成長し、第2四半期の売上を前年同期比10%近く増やした。売上増加とともに管理・運営部門の固定費用など営業費用が減り、赤字幅も90%近く改善した。 主要事業のうち有料コンテンツの売上が日本の成長傾向に支えられ、前年同期比5.4%成長した2億7490万ドル(3859億ウォン)を記録した。広告、知的財産(IP)ビジネスの売上は韓国、日本の実績好調で前年同期比それぞれ11.9%、41.8%成長した4520万ドル(634億ウォン)、2810万ドル(394億ウォン)となった。 人工知能( AI )ベースのウェブトゥーン推薦、トレーラー映像「ニューアンドホット」導入などアプリ改編効果で英語ウェブトゥーンアプリ月利用者数( MAU )は第2四半期連続19%成長した。IDW、ダークホースコミックスなど北米代表漫画出版社人気作ウェブトゥーン化が続いて新規利用者流入加速化している。日本の人気IPである「鋼の錬金術師」、「片田舎のおっさん、剣聖になる」なども縦スクロールウェブトゥーンで発売したが、「片田舎のおっさん、剣聖になる」は発売当日、英語のウェブトゥーンサービスの売上1位を記録した。 (引用ここまで) はい、いつものウェブトゥーンの営業成績を見るコーナーがやってまいりましたけどもね。 さっそくIR発表を見てみましょう。 今回は4-6月期の成績となります。 総収入は3億4827万ドルと前年同期比で+4.1%。 赤字は867万ドル。赤字幅は株式公開に伴う諸経費がなくなったことで約90%縮小。 ぱっと見、未来の黒字化が見えてきたように思えてしまいます。 ただし、中味が厳しい。 韓国とアメリカでは相変わらず減収となっています。 韓国では有料コンテンツ収益が8064万ドルで前年同期比マイナス3.9%。 ほぼ北米のみの「その他地域」では3319万ドルで、こちらもマイナス3.8%。 前期もマイナス成長でグローバル戦略に陰りが見えています。 ただし、日本のLINEマンガでは事情が異なります。 1億6107万ドルと前年同期比で13.2%の伸長。 この数字だけをみるとあたかも日本でウェブトゥーンが受け入れられているかのように勘違いしがちですが。 何度も何度も指摘しているように、日本で売れているのは日本のマンガでしかない。 逆説的に韓国と「その他地域」ではウェブトゥーンのみだから売上が減少していると推察できてしまうのですね。 ウェブトゥーンエンターテインメントもカカオも頑なに日本での「マンガとウェブトゥーンの売上割合」を出していないので具体的な数字は出せないのですが。 で、その対策として「鋼の錬金術師」や「片田舎のおっさん、剣聖になる」を縦読みに仕立て直して「ウェブトゥーンでござい」とやっているっていう。 これはロサンゼルスで開催されたアニメエキスポに出展したウェブトゥーンブース。 「鋼の錬金術師」に「片田舎のおっさん、剣聖になる」があたかも自社IPであるかのように展示されてますね(笑)。 あ、それとディズニーと提携してマーベルのアメコミやディズニーのIPをウェブトゥーン仕立てにするそうですよ。 韓国・ネイバー子会社がディズニーとタッグ 人気作を漫画化へ(聯合ニュース) 自社IPでは勝負できないことを理解してしまったようですね。 なお、株価はなんか異様な動きで一時13ドルを超えたりしたのですが、すぐにいつもの9ドル台に戻っています。 順調なNASDAQ市場と逆の動きをしてますね。 note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 中味は長編記事。最新の記事は「 「スマホ向き」「分業体制」「フルカラー」……で、そのウェブトゥーンは面白いですか? 」となっています。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…