
1: 2025/08/10(日) 13:27:09.05 ID:ISg2AuN3 BE:757699385-2BP(1000) 夏休みの宿題の定番、自由研究から始まった「コーラづくり」が商品化まで至った例もある。コーラづくりを手掛けた愛知県豊川市に住む小学3年生(当時)の伊藤梢(こずえ)さんを取材した。 「コーラって作れるの?」小学生の疑問から始まった自由研究 伊藤梢さんは誕生日に訪れた焼肉店で好物のコーラを口にしながら、「毎日飲めたらいいのに」とつぶやいた。なぜならコーラは彼女にとって、特別な日にしか飲めないご褒美のような存在だったからだ。 だが、その一言が「コーラって自分で作れないのかな?」という発想への第一歩となった。 塾で先生に相談しながら調べを進めたところ、コーラは「コーラの実」とスパイスで作られていることが分かった。ただし、その実は近所のスーパーには置いておらず、伊藤さんは何か代わりになる身近な果物で作れないかと考えた。 地元豊川市の名産のシソとレモンのクラフトコーラが完成 実験ノートを用意し、レモン、ぶどう、パプリカなどの食材を記録しながら調べを進める中で、「クラフトコーラ」という飲み物の存在を知り、実際にクラフトコーラを製造している店舗の情報も得たことで、挑戦はより具体性を増してきた。 レシピを考え、材料をそろえ、煮詰めて味を確かめる。そうした工程を繰り返すなかで、伊藤さんはついに自分の手で一本のクラフトコーラを完成させた。その完成品を口にしたとき、「本当に作れたんだ」と実感したという。 家族や友人に試飲してもらった中で、最も好評だったのは、豊川市の名産でもあるシソとレモンを組み合わせたレシピだった。 自分の疑問を形にできた成功体験はさらに、「この味をより多くの人に届けたい」という思いを伊藤さんに芽生えさせたという。 そこで、地元豊川市のレンタルカフェスペース「三辻屋ベース」に協力を依頼。同スペースは、地域住民の「やってみたい」を応援する拠点として知られており、商品化に向けた強い味方となった。 ラベルのデザインも自身で手がけ、迎えた商品化発表会では地域の人たちが約50人参加した。「さわやかでおいしい」「子どもも飲みやすい」といった感想が相次ぎ、60本ほど用意したコーラはほぼ完売した。 ひとりの小学生の素朴な疑問から始まった自由研究が、商品化という形で実を結ぶまでになったことは、自由研究の可能性を感じさせる出来事となった。 次のページ 赤い植物「ローゼル」との出会いが生んだ次の挑戦…