妻とその両親と一緒にコロラド州デンバーへ旅行した男性。楽しみにしていたのは、地元では買えない「合法の大麻」でした。ホテルで小さなクッキーをつまんだ30分後、義理の両親とのディナーの席で、彼の時間の感覚はゆっくりと壊れていきます。料理を頼んだばかりなのに「ちょっと辛くて」と汗をぬぐう夫と、それを見つめる義両親。本人は隠し通せていると信じていました。 ※注:アメリカではコロラド州など一部の州で、成人の嗜好用大麻が州の法律で認められています(投稿者の住む州は未合法化)。日本では大麻の所持・使用は法律で禁じられています。大麻成分を練り込んだ食品は「エディブル」と呼ばれ、効き始めるまでに時間がかかるため、量を誤りやすいとされています。 何をやらかした? 📌 旅行先のデンバーで、パッケージに「1回分はクッキー半分」と書かれた大麻入りクッキーを、妻の目を盗んで3枚食べた投稿者。30分後に義理の両親とレストランへ向かい、汗だくになる・料理も来ていないのに「辛い」と言い訳する・トイレで時間の感覚を失うなど、食卓で醜態をさらし続けた。妻に「何枚食べたの!」と叫ばれて顔を上げると、義両親がじっとこちらを見ていた。 事の発端 合法の州に来たら、まず店へ 投稿者は、大麻が合法化されていない州に住む男性です。違法なものを買う度胸はないけれど、合法ならぜひ試してみたい。妻と妻の両親とのデンバー旅行で、彼がいちばん楽しみにしていたのはそれでした。 到着するなり義両親とはうまく別行動をとり、妻を引っぱって近くの販売店へ。きれいな小瓶に並んだ見本と、親切な店員たちの説明に、彼は駄菓子屋に来た子どものように舞い上がります。「ゆったりしたいですか? 元気が出るほうがいいですか? それとも軽くストレスを取りたい感じ?」と聞かれ、「全部です!」と答えて、7種類ほどをそれぞれ8分の1オンス(約3.5グラム)ずつ注文しました。 本人いわく「アボガドロ数は暗唱できても、1オンスがどれくらいか、週末の数日で人がどれだけ吸えるのかは、学校で誰も教えてくれなかった」。妻はその量に目を丸くしましたが、最後には折れました。 おやつ代わりのジンジャークッキー 店で、ホテルを含む公共の場所では吸えないと知った投稿者は、吸える場所が見つかるまでのつなぎにと、食べるタイプも買ってほしいと妻に頼み込みます。こうして二人は、山ほどの大麻と、見た目はただのジンジャークッキーの小袋を抱えて店を出ました。 ホテルで袋を開けると、中には25セント硬貨ほどの小さなクッキーが十数枚。「なんだよデンバー、これだけ?」という顔の夫に、妻は「食べる前に、まず袋の裏を読んで。少しずつにしてね」と念を押しました。 やらかしの一部始終 「1回分:クッキー半分」 袋の裏には「1回分:クッキー半分」。投稿者は大きなチンチラがヒマワリの種をかじるように、ふちを少しずつかじり始めます。でも、クッキーを半分だけ食べるなんて野蛮人のすることじゃないか。そう考えた彼は、こっそり残りを口に放り込み、妻が背を向けた瞬間にさらに2枚を押し込みました。ふだん市販のクッキーをひと袋たいらげても平気な自分が、こんな小さなクッキーに負けるはずがない、と。 レンタカーの後部座席で 30分後、義両親のレンタカーの後部座席でレストランへ向かう途中、お腹が大きな音を立てて鳴りました。いぶかしげな妻に、彼は「高山病かな」とごまかします。「まさか1枚まるごと食べてないわよね?」と、心配が1割、苛立ちが9割の声で聞かれ、「もちろん食べてないよ」と答えて、目的地まで目を合わせませんでした。 料理が来る前から「辛い」 おしゃれな地産地消のレストランに着いたものの、どうやって席に着いたのかも、メニューを見たのかも覚えていません。覚えているのは、ウェイターに心配そうに「大丈夫ですか?」と聞かれたことだけ。「しっかりしろ、俺」と自分に言い聞かせたつもりが、妻のうめき声からすると、どうやらウェイターにも聞こえる声で言っていたようです。 ウェイターが去ると、妻は鋭い目でにらみつけ、「あなた、顔じゅうから汗が出てる」とあきれ半分、哀れみ半分に言いました。ナプキンで頬、鼻、首、あご、額と順に押さえていると、今度は義母が「大丈夫?」とやさしく声をかけてきます。とっさに出た答えは「ええ、料理がちょっと辛くて」。注文したばかりで、テーブルにはパンのかごしか載っていませんでした。 終わらないトイレ テーブルの下で妻に足を蹴られ、「トイレ。今すぐ。しっかりして」と小声で命じられて席を立ちます。顔に水をかけ、小便器の前に立つと、クッキーのいちばん厄介な作用が出てきました。時間の感覚が現実から外れていくのです。もう1時間近く用を足している気がして、妻が心配して店内を歩き回っているのではと不安になります。 そこで彼は理屈で自分を落ち着かせようとしました。人生で5万回は用を足してきたが、長くても1分くらい。今は半分くらい終わった感じがするから、まだ30秒しかたっていないはずだ、と。ところが、どうやらこの考えを口に出していたらしく、隣の男性は返事もせず、用を足しながらペンギンのようにじりじりと離れていきました。席に戻った彼は、計算が間違っていた時のために「長く席を外してすみません」と一同に謝りました。 水をください、今すぐ 義父と世間話をしようとしても、何を話しているのか自分でも分かりません。変なところで笑い出さないように、ときどきうなずいて水を飲むことにしました。ところが彼は立ち上がり、店の反対側にいたウェイターに向かってグラスを突き出します。妻は青ざめましたが、ウェイターはわざわざやって来て、「食事のあいだ、氷水を切らさないようにしますね」と約束してくれました。さらに「パンが辛すぎなければ、空腹のままにしないように1つ2つ召し上がっては」とさりげなく勧めてくれます。 パンを全部たいらげ、水を3杯飲んでも、不安はふくらむばかり。投稿者は妻に「ウェイターを呼んで、なんでこんなに遅いのか聞いたほうがいいかな?」と持ちかけます。「はあ? 注文したのたった3分前でしょ!」。そこで妻の我慢が切れました。「クッキー、何枚食べたの!」 「おいおい、落ち着けよ、異端審問官じゃあるまいし。何枚かは食べたけど、声を落として。ご両親にこんなにひどい状態だって知られたくないんだ」 「ご両親はあなたの60センチ隣に座ってるのよ! もう全部バレてる!」 顔を上げると、義理の両親が二人そろって、こちらをじっと見つめていました。永遠にも感じられる時間でした。 その後 投稿は大きな反響を呼び、投稿者は追記で続きを明かしています。そこから先、妻の目的はただ一つ、夫が食卓で吐くか漏らすかする前に店から連れ出すことでした。義両親に両手でぎこちなく手を振って別れを告げると、妻は大統領を避難させるシークレットサービスのような勢いで夫を出口へ連れ出します。外の空気を吸い、料理は持ち帰りにしてもらったそうです。 ホテルに戻ってからの夜は、吐いては妻に謝るの繰り返し。それでも妻は最後まで付き添い、耳元で何度もこうささやいたといいます。「お願いだから死なないで。家のローンが残ってるの」。投稿者は「妻は怒りが長続きしない人で、僕は運がいい。たぶん、子どもみたいな夫の世話を内心楽しんでいるんだと思う」と書いています。 海外の反応 1. やらかし名無しさん 「妻が背を向けた瞬間に、念のためもう2枚」のくだりで、これは名作になると確信した。念のための使い方が完全に間違ってる。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) 「半分だけ食べるなんて野蛮人のすること」って理屈が最高。表示を読んだうえで、真っ向から逆らいにいってるんだよな。 3. やらかし名無しさん デンバー在住だけど、これは遊びに来た友人がしょっちゅうやる。「なんだよデンバー」のところで、いやいや、その表示は何度も試されて書かれてるんだから素直に従えって声が出た。 4. やらかし名無しさん(>>3への返信) よその州から来た人間を代表して謝ります。友達も旅行で同じことをして、騒いでほかのテーブルに絡みはじめたから、旦那さんに店から連れ出されてた。 5. やらかし名無しさん 料理を頼んだばかりで、テーブルにパンしかないのに「ちょっと辛くて」。ここで完全に崩れ落ちた。言い訳として一番選んじゃいけないやつ。 6. やらかし名無しさん(>>5への返信) しかもそのあとウェイターに「パンが辛すぎなければ」って乗っかられてるのがいい。プロの返しだよ。 7. やらかし名無しさん このウェイター、本当にいい人だな。事情を全部察したうえで、水を切らさないって約束して、空腹のままにするなとまで言ってくれてる。チップは山ほど置いていくべき。 8. やらかし名無しさん 1回分が半分のところを3枚だから、目安の6倍。しかも30分後に義理の両親と食事の予定がある日に。なんでそのタイミングで勝負に出たんだ。 9. やらかし名無しさん(>>8への返信) 「ふだん市販のクッキーをひと袋たいらげても平気」っていう謎の自信が全部の元凶。お菓子の大食いとはまったく別の競技です。 10. やらかし名無しさん 義理の家族の前でこれは地獄。俺も妻の親戚の家でぼんやりしたまま話を聞く羽目になったことがあるけど、相手がよくしゃべる人だったから、うなずいてるだけで何とかなった。 11. やらかし名無しさん 小便器の隣の人がペンギンみたいに離れていく場面が忘れられない。そりゃ、隣でいきなり「人生で5万回は用を足してきた」とか計算を始められたら逃げる。 12. やらかし名無しさん(>>11への返信) しかも戻ってきて「長く席を外してすみません」と念のため謝ってるのが律儀。たぶん実際はそんなに長くなかったんだろうな。 13. やらかし名無しさん 店の反対側にいるウェイターに向かって、立ち上がってグラスを突き出す姿を想像して笑った。義両親の目の前でそれをやられた奥さんの気持ちを考えると、同時に胃も痛い。 14. やらかし名無しさん 「ご両親はあなたの60センチ隣に座ってるのよ!」。本人だけが隠し通せていると思ってたのが、この話の一番おかしいところ。汗だくで「辛い」と言ってる時点で全員気づいてる。 15. やらかし名無しさん 時間の感覚が外れていく描写がやけにリアル。注文して3分で「遅いから呼ぼうか」になるのが、本人の中では1時間たってる証拠なんだよな。 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) トイレで1時間たった気がするのと同じ症状だね。本人は冷静に計算してるつもりなのに、その計算を口に出しちゃってるのが致命的。 17. やらかし名無しさん 異端審問官のたとえは調べてやっと分かった。スペインで厳しい取り調べをしたことで知られる人物らしい。こんな状況でそのたとえが出てくる語彙力がずるい。 18. やらかし名無しさん 読みながら笑いをこらえきれなくて、横で寝ていた妊娠中の奥さんを起こしてしまった。めちゃくちゃ怒られたけど後悔はない。それくらい文章がうまい。 19. やらかし名無しさん 最後の「お願いだから死なないで。家のローンが残ってるの」で持っていかれた。心配してるのか現実的なのか分からないけど、この奥さんがいる限りこの人は大丈夫だと思う。 20. やらかし名無しさん 笑ったけど、教訓ははっきりしてる。体に入れたものは取り消せないし、表示は伊達じゃない。合法の土地だろうと、知らないものを食べるなら書いてあることを守れ。 21. やらかし名無しさん(>>20への返信) それな。で、義両親とはその後どうなったのかが一番気になる。次の家族旅行に誘ってもらえてるといいけど。 まとめ 「1回分はクッキー半分」の表示を無視して3枚食べた結果、義両親とのディナーで汗だく、パンしかない食卓で「辛い」、終わらないトイレと、醜態を重ねた投稿者。本人だけが隠せているつもりで、妻の一言で全員にバレていたと知る結末に、海外の読者は大笑いでした。親切なウェイターと、怒りながらも最後まで付き添った妻への称賛も多く、「表示は守れ」という教訓とともに、どこか温かい後味の残る失敗談です。 元ソース: 義理の両親とのディナーの前に、大麻入りクッキーを食べすぎてやらかした 投稿 「ご両親はあなたの60センチ隣に座ってるのよ!もう全部バレてる!」義両親とのディナーで、夫だけが気づいていなかったこと は やっちまった!海外のやらかし告白 に最初に表示されました。…