1: ばーど ★ 2025/07/20(日) 09:02:50.58 ID:2hgtAzJC 2013年、中国共産党の幹部養成機関、中央党校の機関紙「学習時報」の副編集長が英フィナンシャルタイムズに「中国は北朝鮮を切り捨てる準備をすべきだ」というコラムを書いた。 北朝鮮が3回目の核実験を強行した直後だった。当時政権を握ったばかりの習近平国家主席率いる中国は、金正日(キム・ジョンイル)元総書記に続き、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記(当時)も核で騒動を起こすと、北朝鮮の政権に嫌気が差しているムードだった。同年12月、金正恩氏が親中派とされる叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を残忍に処刑する事件まで起きた。中国指導部はもちろん、一般の中国人も「金政権」に対する見直しを始めた。中国のインターネット上では金正恩氏を「金三胖(キムサンパン、3人目のデブ)」と露骨に卑下した。 2014年、習近平国家主席が現職の主席としては初めて北朝鮮よりも先に韓国を訪問した。2015年、中国は朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領に抗日戦争勝利70周年記念行事への出席を求めてきた。 ドイツの統一にソ連の同意が重要であったように、韓半島統一には中国の協力が欠かせない。中朝国境は全長1400キロに達する。統一当時、西ドイツは東ドイツ出身のゲンシャー外相にソ連の説得を任せた。1974年に外相となり、「東方政策(東西和解)」の先頭に立った人物だ。ゲンシャー外相は1990年、当時のシェワルナゼ・ソ連外相と第2次大戦の独ソ激戦地だったブレストで会談した。シェワルナゼ氏の実兄が1941年に戦死した場所だ。ゲンシャー外相はシェワルナゼ外相の兄の墓を訪ねて黙祷した。ゲンシャー外相に同行したシェワルナゼ外相が統一の最大の難題だったドイツの北大西洋条約機構(NATO)残留問題について口を開いた。ドイツ統一に向け、張り詰めた糸が解け始めた。 2015年、金正恩政権は不安げだった。中途半端な改革開放のまねと張成沢氏の処刑で経済と民心は動揺し、血で結ばれた同盟国・中国との関係も核実験で遠ざかった。統一に向けた重大な瞬間が見えそうだった。憲法が定める統一の責務を理解している韓国政府ならばそれに備える必要があった。朴槿恵大統領が抗日戦争勝利70周年記念行事への出席を決めた重要な背景の一つだった。 学習時報副編集長による「北朝鮮切り捨て」のコラムにも「統一」が登場する。「韓半島の統一を促進すれば、韓米日の同盟を瓦解させるのに有利だ。これは東アジアで中国に対する政治的圧力を緩和し、結局台湾(統一)問題の解決にも有利に働く」と述べた。中国共産党は台湾統一問題で一度も立場を変えたり譲歩したりしたことはない。 韓国の左派はどうか。6・25戦争(朝鮮戦争)後、右派を「分断勢力」として執拗に攻撃した。 主体(チュチェ)思想派は金氏一族を「偉大だ」として追従し、統一運動を進めると言った。ところが、金正恩氏が「敵対的な二つの国家」を掲げると態度が急変した。「統一はやめよう」「二つの国として生きよう」と言い始めた。 李在明(イ・ジェミョン)政権では「統一は後代に委ねよう」と言った人物が安保分野の閣僚になった。統一部の名称から「統一」を外すべきだとも言っている。10年前の米大統領はオバマだった。今はトランプだ。台湾問題などを巡り米中衝突が激化すると、中国は北朝鮮の戦略的価値に再び注目している。台湾海峡有事の際に北朝鮮が挑発に出れば、米軍の一部を韓半島に足止めさせることができるからだ。中国は再び抗日戦争勝利80周年記念行事の招待状を韓国に送った。 10年前も今も韓国大統領が天安門の城楼に登ることを米国が喜ぶはずがない。金正恩氏やトランプ氏が抗日戦争勝利記念行事に出席する可能性も今のところ低い。一方、プーチン大統領が出席することはあり得る。そんな行事に韓国が出席しなければならないならば、それなりの理由がなければならない。10年前には統一の夢という歴史的・憲法的目標と国益があった。今の韓国政府は「統一」という言葉を持ち出すこともためらっている。代わりに「平和」を強調している。中国が韓国の安全を保障してくれるのか。それでも軍事パレードに行くというなら、国民の目には「実用主義」ではなく「理念」に映るだろう。 安勇炫(アン・ヨンヒョン)論説委員 朝鮮日報 2025/07/20 08:05 ※関連スレ 【中国】9月の抗日戦争勝利80周年軍事パレード、李大統領招待を検討…韓中関係、試験台に [7/2] [ばーど★] 中国、李大統領に「抗日戦勝節」出席要請…専門家「参加する必要ない。利益よりも失うものが大きい」[7/4] [ばーど★]…